2008
05/07

ひと足先の夏・・・

釣行記 / comment : 10 / trackback : 0

今年も5月連休が始まった。
我が家において例年と違うのは、長男の予定が多くなった事。
お子さんがスポーツをやっている方々ならご存知かと思うが、とにかく毎週の様に予定が入る。
僕も小学校からサッカーをやっていたのだけど、やはり昔と様子が随分と違うようだ。
とにかく、練習でも試合でも親が必ず送迎、もしくは同行しなければならない。
驚いた事は、練習が終ってから歩いて帰っては駄目だと言う事。

まぁ、時代が時代だから仕方が無いといえばそれまでなんだけど、責任の所在を○○○ようとしているような意図が見え隠れする。
試合へも親が各自の車で送迎する。温暖化やガソリン価格高騰の件で世が騒がれているのにだ。
・・・なんて話を女房へグチグチ話すと「そんな事言って、あんたが釣りに行けくなるから愚痴ってるんでしょ？」
と、痛い所を突かれた。確かにそれもあるかもしれない。

それにしても子供達も可愛そうだ。
昔は仲間と1対1をやりながら帰り、それが練習と遊びの一部でもあった。
練習が終った後が、また楽しかった・・・。

今後は釣行回数が減るかもしれないな・・・。

連休初日の5月3日。
当日も息子の試合で、小学校を12時に出発するとの事。とすると、11時には帰宅せねばならない。
悩んだけど、最近は短時間勝負も良いかな？などど思い始めている。
のんびり海を見る時間は減っちゃうけどね。

午前4時に自宅を出る。
目指すはもちろん・・・鵜ノ崎。なんてったって頑固だからね。
ブログに書いた影響で、あちらこちらで「おぅ、頑固者」と言われるようになった。
その通りだよ、皆さん。

空が白み始めた頃、鵜ノ崎に到着した。
この時期は皆さん沖磯へ行くだろう？・・・と思いきや、鵜島へは既に3台の車。
でも兄や友ちゃんから教えてもらったポイントが他にもある。ゆっくりと他のポイントも見て周り、通称「さだ島？」だったかな？ここへ入る事にした。
ポイントまで歩き準備を終える頃には太陽はすっかり顔を出し、夏を思わせるような日差しが照り始めた。

今日は暑くなりそうだ・・・

さて、9時まで4時間の短時間勝負開始。
初めての場所ではあるが、鵜島と同じようなもんだろ？多分。
コマセを何点かへ居れ、潮流を見る・・・少々船川方向から当て気味の潮。
仕掛けを入れると、一投目からオキアミが取られた。まぁ、これだけの水温だ、前回よりエサトリも確実に増えた事だろう。
時折小メバルが掛かるが、後は完璧に毎投エサが取られる。針も偶に取られる事から、フグも少なからず居るのだろう。
今度はスパーン！と勢い良くウキが消しこむ・・・・ゲッ！小鯵だ。
・・・鵜ノ崎は一足先に“夏模様”だった。

さぁ〜てと、どうする。時間も少ない。このままでは拉致があかんだろう。
沖に目をやる。少しは深いんだろうけど、これだけの高活性だ。“エサトリをかわす”って事は出来ないだろう。
無論、昔だったらそういう発想しか浮かばなかったけどね。

あちこちに大遠投して、少しでも流れがある場所を探す・・・よし、この辺が良さそうだ。
あとはそこへコマセもどんどん入れて40ｍ以上も流していき、黒鯛が活性を上げて競ってくれるのを待つ。

大遠投に切り替えてから30分も経った頃。
何投かに1度はオキアミが半分残ったり・・・とにかく何らかの変化が見られた。
お？遂に寄ってくれたかのぅ？
ワクワクしながら気合を入れてその時を待つ。

もう見えないギリギリのラインまで流し・・・張りを与えると「カツッ！」と穂先へ感触が・・・同時にサミングしていた道糸がパラパラッと引っ張られた。
よぉ〜し、今度こそばらさないで捕るぞ・・・食らえ！！頑固者のアワセを！！！

のっ・・・た・・・あれ？・・・う〜む・・・タナゴ？
首は振っているからチヌだとは思うんだけど。

上がって来たのはバラスにもバラシようが無いようなサイズの本命。推定28ｃｍ。
今季初。実に久しぶり・・・1月2日以来、ようやく釣り上げた本命が28ｃｍ。

連休中は船川港全域で45ｃｍクラスが多数上がっているというのに・・・28？なんとも自分らしい。
それでも初物。ブツブツ言いつつ、ニヤニヤしながら大切にストリンガーへ掛けた。
ストリンガーが今日は巨大に見えて可笑しい。

まだまだ居るはず。次だ次！
気を取り直して手返しを続けると、まだ反応はある。
同じラインで、またしても同じ様なアタリ。
よぉ〜し、今度こそ・・・食らえ！！アワセ！！！
・・・またかい。
でも少しサイズアップしたかな？でも、推定29ｃｍ。

ぬぉ〜っ！まだまだ！
・・・今度の今度こそ・・・食らえっ！！！プチッ！

・・・なんだ、寄ってたのは全て君サイズの集団だったのかい。
気持ちサイズアップ・・・でも32ｃｍ。なんともショボイ。
ははは・・・はぁ〜ぁ。

もう夏の海なんだな、ここは。
ウエーダーの中が蒸れ始め、とにかく暑い。用事が無くても今日は早めに止めていただろう。
ポカリをグイグイ飲み干し海を眺める。いいなぁ、鵜ノ崎。

さて、仲間に見られると笑われるから、今日はとっとと帰ろう。
ウェーダーは楽しい。ガバガバと水飛沫をたてながら海の中を走るように駆ける。
浅場では最強のアイテムだ。
・・・何だか子供の頃を思い出すなぁ。

それにしてもトリッキーな釣り場だ。秋田じゃないみたい。ますます好きになったぞ。
もう１回だけ荒れた時に来て見よう。

・・・やはり男は頑固だった。