2008
06/09

1尾釣ったら？

釣行記 / comment : 12 / trackback : 0

今週はゆっくり１人で加茂へ向かった。
金曜日は結構な時化だったらしく雨も降った。もちろん、今日の本命もメジナなんだけど、ちょっと厳しいかな。
「今週は釣り行くの？じゃ、日曜日の晩御飯は刺身ね！」と決め付けられたので、鯵でもサヨリでも何でもいいから釣らねばならない。

6時前に加茂漁港へ着いた。思ったより車は少なく10台程。
漁港内の係留船が揺れていることから、外海はまだ2ｍ以上の波があるだろう・・・予報は1.5のち1ｍ。

「今日だばよいんでねぇ〜やぁ〜」
「まだネリひんでぇ〜やぁ〜」

と、いつもの感じで大竹丸が出船。桜島を過ぎた頃からドカドカと尻が浮いて座っていられない。
・・・何処が1.5ｍの波やねん。相変わらずの波予報である・・・でも船に乗っているだけでも楽し。

船は「長者屋敷島」へ着けた。ここは久しぶりの場所。数年前に関東の釣友と竿を出した思い出の場所でもある。
メジナ・・・って感じじゃないな。

最近良くある事なのだが、南西の時化が入った割りには海がスケスケである。
それと、何故か１年を通してタナゴが多く感じられる。
今日も一杯目のコマセからタナゴがウジャウジャと磯際で乱舞。それでも下にメジナが沸いてくれれば嬉しいんだけどね。
一投目から付け餌は残らず。沖は小さいメバルかな？時折釣れて来るが、殆どは音も無くオキアミをかすめ捕られる。

そんなこんなで時間は過ぎていき・・・9時半だったか。
ある１ヵ所だけ餌が残る場所をハケーン！！何が来たかな・・・でも真鯛ではなさそうだし・・・。
黒鯛か？
それでもなかなか食ってくれず、ちょいと仕掛けを変えた数投目。
「ズバッ！！！」って感じの明確なアタリでウキが消しこむ・・・あれ？真鯛？？

勢い良く消しこんだ割にはあまり元気がないというか・・・お腹もペッちゃんこ。
そろそろ乗っ込み黒鯛も終盤なのかも。

このサイズなら続くか？と思ったが、直後に何処からどもなくワヤワヤドヤドヤガヤガヤと表層に小魚の群れが見えるようになった。魚が入れ替わった？何だべ・・・ゲッ！
おびただしい数のフグ。
そりゃ〜凄いの何のって。お約束どおり、今日も元気に「釣り針」を食い始めた。
ふぅ、しばらくは終ったなぁ・・・こりゃ。
バッカンを持って島をウロウロしていると、グットタイミングで大竹丸がやって来た。

「なんとだぁ〜？」
「しゅんでぇ〜フグ！！」
「あははは。場所変わるが？」
「うん、頼みま〜す」

次に向かった先は「長崎地磯」
ここは初めての場所だけど、メジナも居ることは居るらしい。

でもなぁ・・・このサラシの下で湧いてくるにはまだ少し早いような気もする。
というか、向かいに長者屋敷が見えるからフグが怖い。
頼むからこっち来んなよ。

遠慮がちに「誠に恐縮ですが、ちょとだけ餌を撒かせて頂きます」
・・・ってな感じに恐る恐るコマセを入れながら釣りを再開。
・・・ホッ。こっちはメバルとタナゴだ。まぁ、餌は殆ど残らないけど何とかなるべ。
確かに釣り座左側には大きく根が伸びており、いかにもメジナが飛び出そうなシチュエーションである。

Ｇ３にＧ５＋Ｇ５でしばらく様子を伺うことにした。
朝のうちの小雨もすっかり上がり、空には優しい日差しの太陽が見えてきた。
あぁぁ、気持ちいいなぁ。

程なくすると、僅かにエサトリが遠慮を始める。オキアミが完全に残るわけでは無いけど、半分かじられたり・・・うん？何か浮いてるか？
棚を２ヒロに詰めた数投後。今度はジワジワとウキが入り・・・見えなくなった所でアワセ！！
大したサイズじゃないけど、軽快に穂先がガツガツと叩かれる・・・あ、黒鯛だ。
これも産卵が終った固体で、お腹がペッちゃんこ。お疲れさま。

さて、今度はサラシも濁りもいい感じだし、これは釣れるぞ。
次の一投・・・スパーーン！！！とウキが入る。
おぉぉ、ビックリしたけど・・・これはアジか・・・何だか嫌な予感・・・。

次の一投・・・スパーーーン！！
次・・・スパーーーーン♪
・・・スパーーーーーン♪ヒャッホ〜♪スパーーーーン♪スパンスパーーーーーーーン！！！

・・・今度はアジだらけ。なんなんだこりゃ・・・ははは、はぁ。

まぁ、いいか。お土産にアジを釣って帰ろう。
でも釣っても釣っても15ｃｍ以下の小鰺。食べるには微妙なサイズ・・・刺身は難しい。
大黒島まで投げる勢いで大遠投しても・・・15ｃｍ。

さて、寝るかな。

と思っていたら、またまたグットタイミングで大竹丸登場。

大「なんとだぁ〜？」
き「１枚釣ったら今度はアジだらけ（笑）」
大「わははは、なしたど（笑）」
き「んだがらなぁ・・・各島に1枚づつしか居ねんだすべが？（笑）」
大「釣った黒鯛どご、放してみればいい。エサトリ消えるや（大笑）」
き「わははは。んだすな。んで、まだそれ釣れって？（笑）」

そんな楽しいバカ話をしながら、再び船に乗り込んだ。
今日はもういいかな・・・とも思ったが「波落じできたがら長岩さ上がれるど？なんとす？まだやる？」
残りのコマセも僅か。ちょっと鯵にサービスし過ぎたな。でも時間も早いしもう少しやるか。

再び磯へ立つ。
まだまだ南西風は吹いていたが、なんのこれしきの風。メジナのポイントは南向きだ。
被っている先端から少し戻ったところに釣り座を構え、急いでコマセを入れる。あと２時間の勝負。
今度は始めからフグと小鰺とタナゴがお出まし。ま、これが普通の６月だろ。
魚の動き、底の様子を注意深く観察しながら手返しを続ける。
残り1時間を切った頃。薄っすらと底に？・・・何か見える・・・おぉぉ！！遂に来たか！！
そりゃもう満面の笑み。釣れてないくせに満面の笑みである。

ふっふっふ・・・釣ってやる。

でも表層は真っ黒になるほどのエサトリ群れ。もう少し時間とコマセがあれば何手か考えられるんだけど・・・
分離には時間が掛かりそうだし、なかなか2ヒロ以内まで浮いてこない。
となると、もう“あの手”しか残っていない。
ハリ上30ｃｍ〜50ｃｍ程度の位置に５Ｂのガン玉を打ち、大サラシの下から差し込むように仕掛けを入れる。
通称「和久兄仕掛け」詳しくは「つりしょっぷ海風」まで。

ここから先は・・・タイミングとイメージの世界・・・集中・・・集中・・・おし、アワセ！！
ガシッ！！！と竿が鳴らんばかりのアタリ。小さくても、浅棚でメジナを賭けた時の独特の引きである。これが最高。

まぁ、見た感じは底から離れないようだったけど、サラシの下では結構浅棚まで来ていたかもしれない。
今日は万歳したいくらい嬉しかった。へへへ。
前回も顔を見たけど、あれは深すぎて良く分からなかったからね。

小さいけど、23ｃｍ〜28ｃｍを11尾釣ったところでコマセ切れ。
あぁぁ、楽しかったな。

急いで片付けて大竹丸に乗り込む。
「なんとだった？まだ釣ったらフグだが？（笑）」
「なんもなんも、今回は最初から全部居だ（笑）」

あぁぁ、楽しかったな。

さて、来週も大会だ。
Ｇは初めてなんだよね。緊張するなぁ・・・ま、頑張ってきま〜す。