2008
10/27

頑張ろう！秋田のお父さん。

釣行記 / comment : 12 / trackback : 0

「ブッ、ププッ・・・プリプリ♪」
妙な音で眼が覚める。横を向くと、三男君のお尻が僕のちょうど顔の横にあった。
同時にほのかな香り・・・・むぅっ、何とも快適な目覚めだ。
どれどれ・・・と、オムツを替えてやる。
そういえば早いもので、もうすぐ彼も１歳の誕生日を迎える。

あれから１年・・・色んな事があった多忙の１年だった。（仕事は劇的に暇だったが・・・）
世の中は随分と変わった・・・残念ながら庶民には悪い方向へ。
ガソリン、物価の高騰、男鹿JCを初めとする企業の撤退と倒産・・・挙げたらきりがない。
でも、自分はこうしてまだ毎週の様に釣りに行けてるだけ幸せな事なんだ思う。
時間、お金はもちろんの事、自分、家族の気持ち、心の余裕・・・etc。
どれか1つでも欠けたら海には行けないからね。

今日は西風の強風。
でも、前日大雨を降らせた雲は何処かへ吹き飛び、ぼんやりした三日月と星で空は意外と明るかった。
地磯スタイルの荷物を車へ積み込み家を出る。

「まずは景気回復！」
「○○はやります！」
「国民の生活が第一」
総選挙が近いのか、道中あちこちで見られる張り紙。
JC付近の電柱に張られていたのが何とも印象的だった。
何とでもいいけど・・・本当に本当に真面目に頑張ってな、もう後は無いぞ。

いつものように、海風へ寄り、外へ出して貰っているエサを車へ積み込む。
「ん？今日も何か張り紙？が？・・・（笑）」
ま、釣り場へ着いてからゆっくり見てみよう。

北へ車を走らせ、男鹿半島最先端の入道崎まで来た。
風速計は「西風13ｍ」を示す。おそらくここから南は釣りにならないだろう。

駐車場で夜明けを待ち、荷物を背負って車を出た。
目指すは、ちょっとだけ風裏となる「鹿落し」という地磯。
歩く距離は短いのだが、最後の崖がちょいと危険。

持参したロープをしっかり結び、慎重に崖を降りて釣り座へ着いた。

おぉぉ・・・絶景。

地磯は渡船と違った意味での充実感がある。
汗をかきながら自らの足で辿り着き、目の前に広がる景色と空気。
これだけでも気持ち的に随分とリフレッシュし、自然と笑顔が出るもんだ。
父親の笑顔は家族の笑顔でもある。

・・・まぁ、今日は難易度が低い地磯だけどね。んでも景色は抜群だ。

今日も本命はメジナ君なんだけど、水色的には厳しそう。
さて、コマセを作るか・・・ん？わはははははって、こりゃ！（笑）

この字は兄の仕業だな。

ふっふっふ・・・でも、この荒れ後でこのポイントで、しかもこの雰囲気。
残念ながら今日はもらったぞ。

はやる気持ちを抑えながら、太仕掛けのタックルを準備する。

さて、まずはサラシの際から探ってみるか・・・ん？？あれ？おっかしいなぁ。針が無いぞ？
まさか気が焦りすぎて結んでいなかった？？
確かにグレ針6号結んでオキアミ付けた筈だが・・・。
もう一度しっかり結んで投入・・・んがぁ・・・・・。
よく見ると、水面には夥しい数の巨大フグの群れ。そりゃもう凄い。

うわぁ・・・すげぇ。多分おわったな、こりゃ。
他魚種が居てフグも居るなら変化は期待できるが、一投目から表層フグまみれの時は、変化があった記憶が無い。

ま、いいか。せっかく来たんだから景色だけでも楽しもう。

のんびりと、二時間ほどフグと戯れる。
日も差してきてこの景色。何とも気持ちがいい。

よし、移動しよう。

向かった先は畠漁港。
距離にして1キロも離れていないんだけど、夏にグレの姿は確認している。
堤防周りには多数のエギンガーが居たため、外洋向きのテトラへ釣り座を構えた。

こちらは波も幾分落ち着いていて、景色も同様に抜群。

水が向こうよりは若干澄んでるからなのか、こちらは鯵、フグ、サヨリ、タナゴと多魚種の魚が初めから遊んでくれる。
この分だと昼にはメジナも見えそう・・・と安易に考えていたのだが・・・。

釣った鯵を青い何かが追いかけてきた。む？イナダ？？
遠投して、ゆっくりリーリングしてみると・・・ガツッ！

うわぁ・・・まだ居た（笑）
情報では「もう全域で消えた」って聞いていたんだけど・・・今年はこいつに好かれてんのか？
ストーカーサバ・・・無理して来なくてもいいのに。

まぁ、それでもビビッてコマセを蒔かないのでは、何の変化も期待できない。
普段の生活と一緒。やらない事には何も起こらない。
何点かにコマセを打ち分けながら、変化がないかじっくりと観察しながら釣りを続ける。

昼前、ようやく一箇所で「ワッ！！」って感じにアジの棚が下ったり上がったりした。
状況がすぐに元へ戻る事から大型では無いにしろ、これは何かしら別の魚が入った合図。
青物の雰囲気は無いし・・・巨大なサバ？まぁ、いい。それ釣って見よう。
ちょいと仕掛けを何度か変え、ようやく本日初の「らしい」アタリを・・・アワセ！！

う〜ん・・・元気な黒鯛君。
この状況だから嬉しいけどね・・・サイズが「きしサイズ」だ。

何度か連発があったものの、サイズは伸びず状況も変わらず。

それでも変化を見ていると、本当に面白くて興味深い。
2箇所に打ったコマセの間に「ギラッ」とヒロ以内まで浮いたり。
最後はメジナ感覚の釣り方で数を伸ばした。

午後2時にコマセ切れで早めの終了。
結局、メジナの姿は1度も見ることが出来なかったけど、自分的には満足。
重いコマセだったら、そう簡単には行かなかっただろう。

本命は釣れなかったけど、やはりグレ釣りは楽しい。

思いっきりリフレッシュ出来た土曜日。今日も家族と海に感謝。

来週からまた父さんは頑張るぞ！

※メールをくれた○○お父さん。頑張りましょ。父ちゃんの笑顔が家族の笑顔。
必ず上がるときが来るもんです。海へ復活の際はまたご連絡下さいm(_ _)m