2009
01/30

今年もスッキリと・・・

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今週末も大荒れの予報。
時化は嫌いではないんだが、こうも毎週毎週続くとなるとさすがに飽きてくる。
でも不思議だよな。去年の12月6日の土曜日から約２ヵ月間「週末は大荒れ」ってパターンが出来上がっている。
よっっっ…ぽっど皆さんの普段の行いが・・・じゃなくて、天気の周期が三日？なのか？
週末大荒れ、三日後に高気圧がやって来て水曜日が凪、再び三日後に低気圧が来て週末大荒れ。
といった感じで、トータル七日間のサイクルが続く。
「三」という数字は、人の心理や行動にも変化が現れる事が多いらしく・・・
三日坊主
三年目の浮気
三度目の正直
仏の顔も三度まで
石の上にも三年
三三七拍子・・・これは心理ではなくリズム。
ん？「三」と「七」
人間が定めた1週間も七日だし、もしかすれば自然のリズムで人間のリズムも作られてるのかもしれんなぁ。

・・・という事で、有休を使って釣りしてきました（どーゆー事や・笑）

仲間を集って戸賀磯へ向かったが、平日にもかかわらず大盛況だった。
好調とされる「なべ岩〜どっけ周辺」は既に満員御礼。
しばらく船の上で悩んでしまい、江畑のトウから「さぁ！おめがだ！なんとす！なんとす！！なんとす！！！」って連呼されてしまった。
まぁ、今日は仲間も多いしのんびり並んで釣りすっかって事で、宮島へ行く事にした。
前日の情報では「生命反応無し」との事だったが・・・ま、何か釣れるべ。

もちろん黒鯛が釣れると嬉しいし、夏のメジナも秋の真鯛も狙って釣るもんだ。
でも基本はそうであれ、気持ち的には「魚釣りに外道は無い」と思っている。
冒頭の内容では無いが、自然のリズム、四季に合わせた釣りをしていきたい。
・・・なぁ〜んてカッチョイイ事を書いているが、小フグとサバの猛攻だけは嫌いだ。
あれだけは、どんなにポジィティブに考えても楽しめんわい。

さて、この時期の宮島といえば怪物が潜むといわれる、通称「宮の水道」である。
僕も2度ほど経験があるが、全く底を切れないまま「ブチッ！！あぁぁぁぁ」
この場で叫んだ磯師が何十人といることか。
つーか、あれって本当に黒鯛？という疑問を未だに持っている。底が切れん黒鯛って・・・居んのか？
今日は波もなければ濁りもさほど。あまり期待は出来ないけどね。

今日は友ちゃん、大ちゃん、後からナベさんも合流。

どちらさんも、ギシギシしたタイプではなく、「釣りを楽しむ」って感じの仲間だ。
釣り座もどこでも良いので、とりあえず適当に並んだ（僕は荷物を動かさずに船着場・笑）

今日の配合は、ちょいと奮発してこれを使った。

去年の春にマルキューカップで使った、僕にとっては縁起の良い配合である。
「白チヌ」は少々粘りが強くあまり好みではなかったが、これはその辺も解消された上に、勺離れ、拡散性も抜群。チヌ系の配合材の中では1番気に入ってる商品。
ただし、お金に余裕があるときだけ使います（笑）

その“お気に入り”を海へ投入し、まずはフグ様の在宅確認と、潮流の確認をする。

・・・ほっ。フグ様はお出かけのようだ。今日は南へ行ったかな？

まずは2ヒロ半から徐々に棚を下げ、エサトリの反応を探ってみるが・・・

もう30ｃｍ。
もうちょっと下か？
・・・もう30ｃｍ・・・う〜ん。

開始１時間を過ぎても、オキアミが完璧に原型のまま戻ってくる。
隣では友ちゃん＆大ちゃんが、ビシビシとホッケを掛けている。
距離にして15ｍも離れていないんだが。
「お？エサトリも出できた！」
「これはいいサイズのホッケだなぁ」
何だか楽しそう。こっちは10時を過ぎても１度もエサが触られることも無く・・・ネフカキして竿を落したり（笑）

久しぶりの太陽も顔を覗かせ、強かった南風もやや落ち着き、ゆっくりと時が過ぎていく。

あぁぁ、気持ち良いな。んでも何だか今日はこのまま終りそう。ま、完璧な○ボーズってのも偶にはいいかな。

朝方の潮流は左から右（沖から陸）だったのだが、この頃になると底潮は沖へ（左へ）流れるようになる。
いわゆる完璧な二枚潮。
隣では“ビシビシ”と友ちゃんのアワセ音が唸る。この時点で40尾以上？
やっぱ兄と一緒で何でも釣るなぁ。しかし、ホッケにすら嫌われたのかね？おれ。
ま、友ちゃん＆大ちゃんがホッケ100尾で、俺だけボーズだったら逆に面白いか。

さて、二枚潮か。となると、先端も面白そう。
11時までここでやってみて、潮がこのまま変わらなかったら移動しよっと。
・・・・・・
潮も変わらず相変わらずエサも残りっぱなし。

「秘技！ホッケ逃れ！・・・つーか、家に帰ったらホッケも釣れんのかぁ！って笑われるな」
「青虫持ってきて根魚釣れば良かったなぁ」
「最近、刺身用の魚釣ってないからうるさいんだよなぁ」

ブツブツ言いながら釣り座へ着いた。

ここは秋に大真鯛の実績も高く、もちろんチヌも良く釣れる場所だ。
釣友Ｔさん得意の場所。今日あたり戸賀に居ると思ったんだけどな（笑）
ただ、前方と左右に大きな根があり、沖にも溝が無数に走る、掛けても非常に取り難い場所である。

コマセと仕掛けを何箇所かへ入れてみて、釣り方というか攻め方を定める。
右へ流れる潮の場合は非常に釣りにくいのだが、ウキを沈めてみると思った通り素直に左へ流れていた。
陸の釣り座に比べて表層流が早く、更に左前方にある小岩からでるサラシも合流し、ちょいと複雑。
仕掛けは思いっきり左沖へ入れ、表層流で正面まで戻ってきて・・・ラインを修正しながら馴染んでサスペンドした後は、ゆっくり左へ。
そんなイメージで釣りを再開。
ウキはチヌの沈め釣りに最も多用している、釣研作「ピヌの詩」3Ｂを使用。
その形状からも分かる通り、沈めながら“張り”を作り易く、重量もある事から遠投性も十分に備えている。
ちなみにグレ釣りは「グレ専科」のみ、チヌは「ピヌの詩」１本に絞りつつある。
使うウキが二種類だけとは・・・なんだか性格が出てるな、頑固者め。

こちらでもホッケどころか、午前と同じ様に全くエサも触られず・・・Ｍ満喫。
ただ、頻繁なライン操作や仕掛けの遠投、コマセを入れるタイミング、場所、イメージなど、やる事が多くて何とも楽しい。
仕掛けも「早めの安定」をイメージして、ハリスにＢを２段打ったり、Ｇ１＋Ｇ１＋Ｇ２にして色々と位置を変えてみたり。

12時を過ぎた。
さて、これはいよいよもってパーフェクトボーズ♪だな・・・と思っていた矢先。

「シュン！！」と結構なスピードでウキが視界から消えた。
「ん？根掛かり？」と穂先を見ながら竿を立てた瞬間！
「グォォォォ！！！ガンガンガン！！」って効果音を付けたくなるような勢いでロッドも「ギュイィィィィン！」と絞り込まれる。

「あわわわわわっ、本日１発目のアタリがこれかい！貴様は前戯なしかぁ！！」

磯際ぎりぎりまで前に出てロッドを思いっきり立て、力勝負を挑んだが・・・
がっちり締めた筈のドラグがギリギリと悲鳴をあげ、魚も一向にこっちを向こうとしない。
そして徐々に竿が伸され始めた。
「こっ、こりゃいかん・・・うっ、うぉりゃぁ！！！」再び竿を立て戻そうとした瞬間、・・・またもや穂先が跳ね上がった。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・すっきりした！！！でなくて、またやられた（笑）」

何度遭遇しても、本当にデカイ魚に“縁”が無い男である。
ま、仕方が無いさ。
いやぁ、しかし今日も我ながら見事なバラシっぷりだったな。本当にすっきりした。

「どれどれ、ハリス切れだが？サルカン結束部？」

仕掛けを回収すると、ぬぅっ？針は付いてる？・・・単に外れたんか？あれ？あれれれれ？

硬い素材で軸も太いんだけどね。
恐らくは上顎に先だけ突き刺さった状態での力比べで負けたんだろうけど・・・それにしても、あれって黒鯛なのかなぁ。
60近い真鯛より全然パワーあると思うけど・・・んでも竿はガンガン叩かれたし・・・。
ま、いっか。今回も完敗だ。刺さり所が悪いってのも何らかの要因があるんだろ。
水曜日に若旦那が同じ様に針が折られたらしく「棚か、仕掛けの角度に問題が？」って話してたくせに自分がこれだ。

その後は底潮も沖から入り、僕にもホッケが釣れ始めた。ようやく魚釣り開始。
う〜ん・・・やっぱ底潮が沖へ出ていた時がチャンスだったんだなぁ。
入れ掛かりまではいかないが、良型主体でポツポツと飽きない程度に釣れ、コマセも時間も残り少なくなった。
でも２時過ぎからはまた潮が沖へ出るようになり35ｃｍクラスのシンジョ（アイナメ）が掛かる。
こりゃもう一度釣れるか？と思い、何度も仕掛けや棚をいじってみたけど・・・そのまま終了。
何年経っても、夢中になっている楽しい時間は短いし・・・逆に嫌な事は長いっす。

午後からはベタ凪の快晴に。
まだ真冬とはいえ、随分と日が暮れるのも遅くなったな。

暦の上ではまもなく立春を迎える。

春が待ち遠しいなぁ。