2009
08/04

解禁日・・・

釣行記 / comment : 10 / trackback : 0

前にも書いたが雨は嫌いではない。
でもこれほど毎日雨が続くと流石に嫌になってくる。体にカビが生えそうだ。
季節はもう８月。やはり夏は猛暑の中で竿を振りたい。

それでも「今日は大雨だから釣りには行かない」なんて前例を作ってしまうと、後に多大なる悪影響を及ぼす事になるから結局はどんな天気でも行くんだけどね。
この前、飲み会の席で「きしさんの情熱は・・・」と、ある人から言われた。
まぁ、良く言えば“情熱”なんだろうけど、単に全天候型の釣り師なのである。

7月最後の水曜日。この日の予報も雨だった。
ただ、兄と一緒にも係わらず、海はペターーーッとした超ベタ凪。
遠くの波紋1つでも分かるくらいの凪である。

「いやぁ、MAZU君。きしさんと来てこんた凪って奇跡だや（笑）」
・・・その言葉をそのまま貴方へ返したい（笑）

そうそう、今日は全国大会へ向けて日々練習中の海風兄と、色んな繫がりがきっかけで仲良くさせてもらっている“MAZU君”と3人で加茂へ来ている。

貸しきり状態だったので、ヒロ兄に頼んでまずは門前へ。
潮が上っていた事もあり、3人で「さんば」へ渡る。

「せっかくだから、時間を決めてローテーションしてみるすか」
「んだすな。大会みたいに2時間とかって」
「へば、９時までやって、それがら場所変わるすか」

って事で、兄は当然大会への課題克服へ向けて真剣モードで釣り開始。
僕も今年は随分とメジナで悔しい思いをしているので、こちらも最初から真剣。

が・・・捕らぬタヌキの何とかとは良く言ったもんだ。

程なくして、予想通り小フグがワヤワヤと集りだす。
ただ、マルキューグレの1/10程度の量。
「フッ、この程度の数で俺様が諦めるとでも思うか？・・・むぅ？なんだあの早いのは？」
妙に懐かしいというのか、細くて早くて一貫性の無い魚の群れが目の前を通過した。
そして目の前を通過して、半分だけ意味もなくＵターンして戻ってくる。
「ハッ！あのアホでバカで嬉しそうな動きは・・・」

そう、今年も遂に登場・・・愛しのバーサー。

しまったぁ・・・今日がサバの解禁日だったのか。
しかし、昨日までは居なかったと聞いていたのに。何故今日なんだ・・・。

あ、そこ！言わなくていいよ。言われないでも分かってます・・・はい。

朝方動いていた潮もフラフラといはっきりせず、みるみるフグの量が増えていく。
そして間違いなくサバの量も。
しかし兄の所はサバが少ないらしいんだけど？何で？・・・あ、言わなくていいからね。

あぁ・・・今日もきついなぁ。あれ？
一瞬足元で「ユラッ」とそれらしき魚影が見えた。
ただ、あまりにも久しぶりなんで自信がない。
「う〜ん・・・タナゴか何かだったか？」と竿を置いてMAZU君の下へ行くと「あれ？メジナ居るじゃん！」
「あ、本当だ（笑）」
棚はまだ深いが、結構な数のグレが反応していた。
「あれ、釣れますかねぇ？」
「う〜ん・・・ちょっと難しいかも」
徐々に棚は上がってきたもののフグも多く、浮くタイミングが遅いパターン。
コマセを入れ、エサトリが反応し・・・一息置いてコマセが“煙状”になったタイミングで「ユラッ」と来る感じ。
潮がもう少し動いていればそんなに難しくも無いんだが・・・自分には釣れず。

兄にもやってもらったが・・・

針外れ２回。
やはり餌をある程度見切っているらしく、試した重い仕掛けではイマイチ。
サラシでもあれば食うんだろけどね。

ただ、久しぶりに見たけど、本命を目の前にした手返しの早さは相変わらず抜群。
まだまだ敵わんです。

潮が変わると同時にメジナの反応も消えてしまった。

グットタイミングでヒロ兄から電話があり、べったらへ移動。
しかしいつもの事ながらタイミングが良い。丁度何ともならなくて飽きた頃にやって来る。
どっかで見てんのか？（笑）

べったらへ到着。

兄が様子見でコマセを数杯入れ、メジナの姿を確認した。
「よし、小さくてもいっぺ釣って帰るか！」
兄は沖向きの中央に。MAZU君は場所選択に悩んでいたが、潮下の南側へ入ってもらう。
とにかく“メジナ釣り”の醍醐味を味わってもらわなくちゃね。
僕は少々当て潮気味の北へ入る。

まぁ、この状況であれば兄なら当然なんだけど、ものの数分間でポンポンとテンポ良く本命を釣り上げる。
そしてMAZU君にも待望のヒット！
釣りにもある程度の“センス”って物が存在すると思っているが、彼は“センス有り”の部類だね。
な〜んか、若い頃の自分とは随分と違う（笑）

僕は棚やウキ、ハリスなんかをアレコレいじって探っているうちに・・・遠くから嫌ぁ〜な潮がやって来るのが見えた。
自信たっぷりに「兄・・・あれ、やばいっすよ。嫌な予感・・・。」

見る見る間に島は激流に囲まれ、少々釣り座を休ませることにした。

10分程度の休憩後、釣りを再開したのだが・・・やはり。

激流と一緒にやって来たのは、夥しい数の小アジと小フグと小サバ。

もう釣りにならん。。。

でも・・・

大会へ向けて練習中という、ネリエサを駆使して兄が良型を１尾。

僕も帰ってから色々と調べたけど、四国のグレ釣りでネリエはポピュラーなんだね。
なんか嵌りそう。
これが男鹿でも通用してくれば怖いもの無し。
次回から色々と研究してみよう。

MAZU君も大遠投でエサトリをかわしてチャリコを釣る。

あれだけ投げられれば十分。
やはりルアーやってるだけの事もあって、釣りの幅も広いな。

こっちも陸の根越しに大遠投で探り、ようやく餌がたまに残る場所で何とか３尾。

でも程なくして、ここもアジに囲まれる。

最後は「余ったコマセを蒔くか」って諦め半分の気持ちで、普通じゃ絶対に竿を出さない陸向きの激浅へコマセを入れていたら・・・あれ？しんたげ居るじゃん（笑）
なんと、どう見ても35?はありそうなグレがウヨウヨ。
ただし300匹のアジの下にだけどね。

これも潮が動けば飛ぶんだろうけれども・・・1?も潮は動かない。
・・・打つ手無し。

そうしてチョッとというか、かなぁ〜り後ろ髪を引かれつつ島を後にした。

しかしやはり居るんだな。
あれで潮が動けば絶対に釣れるぞ。

お〜し、紀州釣りの前にもう一丁メジナだ。

というか、本当はクーラーに思い切り座れないのだ。
ちょっと前回の釣りで踏ん張りすぎたのか「アスホール」を損傷したらしい。
（分かる人に分かれば良い・笑）

と、これを書いた８月４日。

空気が夏色に。

いよいよ短い夏がやって来たかな。