2009
08/27
最後の夏の日
釣行記 / comment : 8 / trackback : 0
空が高い。
あぁ、吸い込まれそうだ・・・おっとっと、あぶねぇ。
足場の悪い尾舘栗島に居る。
空を吸い込むように眺めていて落ちそうになった。
もう秋空と言ってもいいだろう。
のんびり竿を出していると、何処からともなくトンボがやって来て竿で一休み。
山々からは蝉が最後の大合唱。
海の中はエサトリ全種・・・とても賑やかだ。
今日も彼と一緒。
なかなか土日の自由度が少なくなり、最近はもっぱら平日アングラーになってしまった。
ヒロ兄にも「ちょっと休みすぎなんじゃないのぉ・・・あなた(笑)」と言われる始末。
潮瀬方向から入って来る水の色が悪く、メジナの活性は低かった。
また、右後ろから吹く風にどうしてもラインを引っ張られ「これだ」という組立が出来ない。
たまに200匹のエサトリの下に1匹のメジナが見えるけど、アレを釣るのは変態だ・・・あ、釣りやがった。
まぁ、もうちょっとやそっとの事では驚かないけど、予告して次の一投で釣るんだからな。
本当にたいした男である。
蒔けば蒔くほどエサトリが増えていく。
何尾かでも視認できれば、もう少し何とかなるのかも知れないけどね。
・・・早々にギブアップ。
大竹丸へ乗り込み、再び漁港方面へ向かう。
焼飯島を過ぎたあたりから、見違えるように水色は回復。
潮瀬崎から流れ込む潮は沖を通るから、このエリアまで来ると影響が小さいのかな。
それにしても・・・何度見ても綺麗で、本当に素晴らしい処だね、加茂って。
これを眺めて、ここの空気を吸っただけでも満足だよ。
今度は浅場の「べったら島」へ降りた。
コマセを入れると、すかさず際でエサトリが反応するものの、数、大きさ共に大した事はない。
大した事ないというか、まぁ普通の8月の海である。細長くて足の速い親友の姿もまだ無いしね。
これなら何とかなりそうだ。
南東風がやや強かったので、二人で並んで北を向く。
何投かで、すでに状況を掴んでしまった友和君はポンポンとメジナを釣り上げたあと
「きしさん、これ・・・チヌいっぱい居る」
またもや予告。
う〜ん・・・今日も快調だ。
驚いたのは、このチヌを掛けたと同時に、沖から何か巨大な魚が足元まで泳いできたのだが・・・
なんと、それが45cm強のチヌ。
グレじゃあるまいし、水面に浮いたコマセをチヌが食いに浮くとは驚きである。
もうこの魚に関しては、固定概念を捨てたほうが良いかもね。
グレに関しても同じだ。
べったら島の陸向きは根だらけで、今日みたいに水が澄んだ日は底が丸見えである。
しかし、こんな所でも良型のグレは釣れるのだ。
一般論では「ある程度水深があって、潮通しの良い磯」とあるが、男鹿に限って?は、そうでもないらしい。
風向きも悪かったので、今日も前回兄と来たときに竿を出した、根の(テーブルの)先を遠投で釣ることにした。
もちろん掛けたら根の上を越さなきゃならんわけで、ハリス切れの可能性は大。
でも前回もそうだったけど、これが掛けてからスリルがあって、なかなか面白いのだ。
ま、30cm位までなら何とかなるだろう。
「あとは掛けてから考えよっと・・・そりゃ!!」と、遠投する。
竿下に見えるグレを釣るのもワクワクして面白いけど、遠投の浅棚で掛けるグレもまた格別なのである。
こちらもエサトリは多からずとも居るし、グレもポツポツ釣れるのだが・・・どうも雰囲気が変。
矢引きの棚で着水と同時に食ったと思えば、次の1投はエサが残ったり。
水面に波紋が出来るほどエサトリが居るのに、少しだけコマセと離してエサが通れば2ヒロで残る。
う〜ん・・・
と思っていたら、やっぱり釣れちゃった。
これくらいのチヌなら、強引に根の上に引っ張り出しても大丈夫。
チヌの活性は高そうで、まだまだ何尾も居そうな雰囲気。
ただ、今日の本命はグレなのだ。
このままチヌが居座っていてくれれば、エサトリもうるさくなくて助かるんだけど・・・そう都合良くはいかない。
今度は1ヒロ半で・・・
このサイズになると流石に少し潜られて、ちょっとやばかった。
ま、沖で溜めて浮かせてから引っ張れば大丈夫なんだけどね。
隣で友和君はチヌをかわして?(笑)グレの中型〜良型をバンバン釣っている。
やばっ・・・またダブルスコアか。
ハリスに打ったG6を外し、00ウキのノーシンカーに。
針も細軸軽量のもの。
これで2尾ほどグレを釣った後、「ちょっと00ウキじゃ入りすぎかな?」と、見えなくなるウキを引き戻そうとした瞬間
「ガシッ!!!」
・・・っと、リールシートまで届く鈍い衝撃。
「ん?またチヌか」
竿を思いっ切り立て、沖で浮かせにかかる。
まぁ、さっきと同じくらいのサイズかな・・・お、おっ、、、こりゃ重い。
だんだん魚がデカクなる。
ずっしりと、それほど早くもなく・・・そして右沖へ突っ込もうとする。
正面は根のテーブル、右も根という事で、少し竿を右に倒して踏ん張ったら、簡単に左前方へ方向を変えてくれた。
少しラインを出して、そいつは更に根に影響のない沖の左へ。
「ふぅ、助かった」
とはいうものの、なかなかこれがパワーのある奴で、底を切れないし止まらない。
せっかくグレの“場”も出来つつあったので壊したくないのだが、止まらんものは止まらん。
徐々に友和君のポイントへ(笑)
「きしさぁ〜ん、あまり荒さねでけれすや(笑)」
「いやぁ、わりっす(笑)いま浮かせるから・・・う〜ん、しかし重い」
チヌなら軽く50?は行ったかな。おし、少し強引だけど・・・
更に左へ行くとまた根があるので、切れるのを覚悟で少々強引に寄せる。
あぁ、やっとウキが見えた。
どれどれ・・・どんだけ巨チヌかいな?・・・あれ?あれれれ?
・・・色違った。
「浅場のサザエ網さ真鯛掛かってだ」なんて、ヒロ兄から聞いた事あったけど・・・まさかねぇ、1ヒロ半で真鯛だよ。
「真鯛は潮通しが良い、ある程度水深のある場所を好む。潮が効かないと釣れない」
潮、てんで動いてへんし。水深は4mだっす。
これまた固定概念なんて捨てたほうがいいね。
ふぅ・・・それにしても重かった。
その後、鯛系の雰囲気が薄くなるにつれて、アジ、タナゴ・・・遂にはサバも大挙して海は大騒ぎ。
エサトリの薄い場所を探しながら大遠投してポツポツとグレを拾うけど、サバが嬉しくなるほど早い。
さすが最強のエサトリ。相変わらず惚れ惚れするよ、あんたには敵わん。
吹いていた南東風もいつの間にか収まり、晴天無風の真夏日に。
真夏並みの西日がジリジリと頭と顔を照らす。
当然今日もサンバイザーなんだけど、脳ミソまで日焼けしたのか頭痛もしてきて・・・3時、本日2度目のギブアップ。
※※ 鯛の部 ※※
※※ グレの部 ※※
ふぅ、久しぶりに釣りして疲れた。まぁ、心地よい疲れだけど。
真夏の紀州釣りも辛くて楽しいけれども、真夏のグレ釣りも本当に楽しい。
どうして夏場は釣り人が減るんだろうね。
楽しいよ、本当に。少しだけ辛い時もあるけど(笑)
それにしても暑い日だった。
2009年最後の夏の日だったのかもね。
コメント
投稿 : 三等兵|2009-08-27
毎日、激務&金無し侍です。
あああああああああああああああああああああああ〜いいなあああああ〜(泣)
釣りしてぇ〜!
投稿 : きし|2009-08-28
>三等兵
(笑)
いいべ♪(^^)
秋に備えて、しっかり頑張ってな。
サバ、大きく育てておくからさ(笑)
投稿 : だいき|2009-08-28
8月の−12万から桃太郎一撃のお陰でもう少しで+域にまでいけます( ̄▽ ̄)釣りがしたい!けどやることもかなり(汗) スイカもしてないし、メジナ釣ってないし、団子やってないし!(´Д`) 休みがほしいでえす(^_^;)ワラ
投稿 : きし|2009-08-28
>だいき
随分と激しい浮き沈みだな。
また沈む前に止めた方が良いと思うよ(^^)
んで、夜でもいいから釣りしなさい。
兄貴はちゃんと頑張ってらべ(^^)
大会だけは休みとってな。
よろしくっすm(_ _)m
投稿 : チヌ和|2009-08-29
先日もありがとさんでしたm(__)m
鯛ラッシュにはまいりました(笑)
でもやはり…鯛系がいなくなると…(T_T)
今回も色々と的中したねぇ(^_^)
まだいけそうだね♪
このシケ後!!来週!!いいよ♪誰か行こう!(爆)
岸さん…来週も加茂に仕事に(^_^)/~
またよろしく♪
投稿 : power|2009-08-29
うわぁぁぁぁいいなぁぁぁ!
片道8時間掛けてでも行きたいぃぃぃぃぃ〜
だけど、それには連休が必要・・・
今の状況じゃ連休は無理だしなぁ〜
まぁ行けるとこで頑張って釣りしてるべさぁ〜
来年は絶対、連休取っていってやるぅぅぅ!
投稿 : きし|2009-08-31
>チヌ和どん!
お返事遅くなりましたが、またまたありがとさんでしたm(_ _)m
今回も色々とありましたねぇ・・・いきなりのクーラー事件とか(笑)
お二方の釣りを隣で眺めるだけで、本当に毎回が凄い収穫。
自分でも驚くほどです。
ま、でもまだまだ遠いので、遠慮なく盗ませてもらいます(笑)
またよろしくお願いしますね(^^)
投稿 : きし|2009-08-31
>POWERさん
男鹿、魅力的だすべ(^^)
例年、12月末までは普通に楽しめますんで。
是非とも時間を作っていらして下さいね。
片道8時間ですか?
まだまだ近い近い(笑)