2010
02/02
歩け歩け
釣行記 / comment : 17 / trackback : 0
一気に冬らしくなったかと思えば、大雨で一気に雪が溶けたり。
寒い事は寒いのだが、やはり暖冬なのだろう。
海の中も季節感が滅茶苦茶になっているらしく、未だにアジやタナゴがワンサカ居たり・・・
かと思えば、エリアによっては1日中エサすら取られない事もあったり。
まぁ、単に雪代の影響なんだろうね。
ここで、春まで我慢するのか、それでも海へ向かうのかという話は置いといて・・・
寒い今時期の楽しみ。
それは、とにかく歩くこと。
マラソンとは別だとは思うが、釣れなくても心地よい充実感が味わえる。
「それはMなお前だけだろ!」という話も置いといてくれ。
今日は門前の「烏(居)帽子岩」へ行ってみることにした。
ここも海風兄弟の“庭”とも言うべき場所で、昔は年中しかも、昼夜問わずに通った場所らしい。
ただ、行った人は分かると思うけど“疲労度Aランク”に近い場所である。
門前漁港へ車を止めて準備を終え、時計に目をやる。
「8時50分か。よし!行くぜ!!」
というのは、兄の記録を破るためである。
ちなみに記録は、なんと14分である・・・山賊のような男だ。
北西の強風(向かい風)で少々歩き辛いが、景色と雰囲気を噛み締めながらせっせと歩く。
門前番屋前通過・・・8時56分。
なんだ、もう記録に追いつかないでは無いか・・・やはり走らんと駄目なのか?
門前大滝の前で一休み。
荷物を置いて滝の下まで行ってみる。
暖まった顔に霧水が飛んできて何とも気持ちがいい。
昔は二月にもなればこの滝も凍り、それはそれは綺麗な景色だったのだが・・・。
ま、また寒波が来たらもう一度来てみよう。
再び荷物を背負い、北へ歩く。
目の前にそびえる山。
久しぶりに来たけど・・・やはり高けぇなぁ。
これを登りきって、再び降りたところが釣り座だ。
はぁはぁ言いながら一気に登りきる。
「はぁ、腿がパンパンだ」
ようやく頂上に辿り着き、荷物を下ろして寝転ぶ。
ふぅ・・・しかしいつ見ても惚れ惚れする絶景だ。
よし、行くか。
表側(南側)は短い野草が生い茂る「山」って感じなのだが、裏は「これぞ崖!」と言わんばかりの豪快な崖。
慎重にロープを握り締めながらゆっくり下る。
「なんとへば14分で行げんなや、変態め!はぁはぁ・・・」
ようやく終盤に差し掛かったところで「ブチッ!!」と鈍い音。
「お??おぉぉ!ぬぉぉぉぉ!!!」
背負子の紐がブチ切れた。しかし結び直すような平坦な場所は無い。
「ファイトォォ!!!」・・・って、チオビタドリンクじゃあるまいし凹
何とか片手で背負子を持ちながら・・・もう少し・・・頑張れオレ。
よし!着いたぞ!!
・・・って、結構波あるな。釣り出来ないかも(苦笑)
ここはどの風向きでも竿だし可能なんだけど、ちょっとウネリがきつ過ぎる。
北西に強い、通称「えぼしのハナレ」を目指したけど、ちょっと無理かな。
まぁ、落ちる予報だから少し待つか。
まだ朝の9時過ぎなんだが、もう食っちゃおう。
おんべを見ながらズルズル。
ついでにオニギリも2個たいらげ、既に心も体も胃袋も満足。
「お前は何しに行ってんだ」という話も置いといてくれ。
さて、少しは落ちてきたな。
何箇所か跳ねる場所もあるため、波の波長を見ながら「そりゃぁ!!」
一気にハナレへ到着した。時間は既に10時過ぎ。
せっせとコマセを作り、いちおう釣りもしたけど・・・案の定、延々と無反応。
チビアイナメが数匹遊んでくれたけどね。
昼を過ぎると、風が真西に変わる。
振り向くと、ゴウゴウと音と立ててハナレと本島の間を大波が走る。
「ドッパァァァァン!!」
そろそろやばいかな。
どれどれ、撤収すっか。
シケに強いこのエリアも、真西の風にはちと弱い。
朝に歩いて来た所は殆ど水没。
タイミングを見ながら一気に安全な場所まで突っ走る。
そして軽くなった荷物と充実感を背負い、再び崖を登る。
はぁはぁ言いながら再び頂上へ辿り着くと、そこには1人の老人が休んでいた。
「こんちは」
「おぉ、ご苦労さん。にいさん、登るの早ぇな」
「なんもなんも、魚一匹も持ってねぇがら背中軽いもの(笑)トウさん、なに採ったんだすか?」
「ん?バッケだバッケ。今年は少し早ぇな。」
そのお爺さんも昔は釣りをしたらしく、少々昔話を聞かせてもらった。
爺さんの話はノンビリしていて楽しい。
10分も聞いていたな。
「へば、そろそろ行ぐっす。気をつけてくださいね」
今度は走るように山を降り・・・ゴロタ浜を突っ走る。
車へ着く頃には汗だくになっていた。
上半身裸になり「あぁぁぁ、気持ちいいなぁ。やはり釣りは最高だ」←魚釣ってねぇ〜だろ!
そんな週末を繰り返す今日この頃。
これで日々のストレスも解消。
それに崖登りは血行にも良いらしく、不思議と肩凝りも全て取れてしまう。
「魚なんも居ねぇ!!」
「今年魚触ってねぇ!!!」
まぁまぁ、着実に春は近づいているし。
もう2ヵ月半もしたら嫌というほどエサトリも出てくるから。
ね、若旦那(^^)
しかし・・・
「えぇぇぇ!今週も魚無いの!」
充実感は味わえても、家に帰ると肩身が狭いのだ。
せめてホッケでも釣れたら良いんだけどね。
そんな日曜の夜。
知り合いの漁師が届けてくれた。女房よ!これでどうだ!(笑)
最高に美味かったです(^^)
ありがとね。
コメント
投稿 : GEN|2010-02-02
あの場所まで行って・・・(笑)
切ないですな。
オレも何度も経験あるス。
きしさんといえば渡船のイメージが強かったけど、今年は地磯行くんだスか?
イカシーズンなら行き会えるかもしんねすなー^^
投稿 : きし|2010-02-02
GENさん、おひさ(^^)
これでも昔は全て地磯だったんだよ。
団子でも地磯だったしね。クーラー持って崖下り(笑)
確かにメジナ狙うようになってから渡船が増えたなぁ。
でも、基本は「地磯」と思ってます。
釣り座から立ち位置まで、全て自分で考えなきゃならん所に楽しさがある。
春に一緒に行こうか。バッカン持ってくれ(笑)
そうそう、久しぶりにメバリングもやろうかと。
これでも昔はルアーマンだったのだ。
しかし、久々の烏帽子は遠かったのぉ。
正直言うと、しんたげ疲れたっす(笑)
投稿 : きし|2010-02-02
>ダイキ
そりゃ50歳のオヤジが言うようなセリフだろ(笑)
ダイキは平成22年度 渡船禁止にします(^^)
投稿 : 若旦那|2010-02-02
うおっ ピンポイント攻撃だ(笑)。
もうね、暫く諦めました^^;
そのうち海が落ち着いた時にでも、なんでもいいから遊んでくれる魚(イカ)と戯れに行きますがな。
それにしても、写真を見て烏帽子のキツさが伝わりました。
ありゃおいらには絶対ムリ!!
「十字路より楽」って言ってた海風ブラザ〜ズに騙されるところだった(爆)。
危ない危ない^^;
投稿 : きし|2010-02-02
>若
失礼しました(^_^;
そうそう、人が自然に合わせるのが「釣り」ですからね。
今時期しか出来ない、いろんな事やって楽しみながら春を待ちましょう。
今年の春は釣れそうだすな。
2人して散々勉強したもんね〜(^^)
んで、僕も十字路の倍はきついかと思います。
彼らは感覚が違うのかな?(笑)
んでも、一度は挑んでみましょうね。
ほんと気持ちいい磯ですから。
もちろん、TOMIさんも同行で(爆)
投稿 : チヌ和|2010-02-02
結構波あったんだね?
お疲れ様でしたm(__)m
昨日近くで45!変態さんにやらいだすなぁぁぁ(笑)
まだ2いけるっすな(^_^)
来週から行こうかな。
鱈旨そう!
岸さん…これからの時期が大切!
上達期間に入りましたよ。2月〜4月。
後でお手合わせよろしく(^_^)/~
投稿 : きし|2010-02-02
>チヌ和どん
先日はどもですm(_ _)m
変態さんやっちまたすか!
さすがは変態だ。よくもまぁ、あの状況で(^_^;
確かに雰囲気が感じられたときに食わせる技術や
集中力の持続に関しては、良いトレーニングになりますね。
そういえば、以前はこの時期も2人で良く行ってましたね(^^)
秘技!!「○○皮むきの技!」を拝見したのもこの時期だったな。
あれは本当に面白かった(笑)
ほんじゃ、新年会前のネタ作りに来週当りでも行きますか。
あとで連絡しまぁ〜す(^^)
投稿 : なか|2010-02-02
さすがSMM。ベストです。その汗のかき方がDMなのでしょう。
今度は汗まみれの写真も見てみたい。
私もいつか連れて行って地磯へ。
タナゴでもアジでもホッケでもいいから釣りた〜い。
しかし明日は、節分の赤鬼さんです。じいさん、ばぁさんから豆投げられながら
逃げ回る役です。とほほ…。
まあ一服して( ^^) _旦~~。
投稿 : きし|2010-02-02
>なかさん
門前漁港で待っていてくれれば、見苦しい裸体をお見せします(笑)
そっか、明日は節分ですか。
いよいよ立春ですね。
しかし、なかさんが鬼役?お疲れ様っす!
なんとも大変だすな(^^;
とりあえず、2月〜3月下旬まではこんな感じでノンビリブラブラと。
ルアーやイカもやるかもしれません。
んで、3月末からはいよいよ鵜ノ崎だす。
都合があえば是非とも(^^)
投稿 : tomi|2010-02-02
> もちろん、TOMIさんも同行で(爆)
いや、俺はかんべんしてくれ・・
んで、十字路の倍? ありえん(爆)
最近はすっかり地磯慣れして来ましたよ、若と天気のおかげで(笑)
投稿 : きし|2010-02-03
>tomiさん
来週はいいよぉ〜
・・・天気だけはね(笑)
んでも、だいぶ慣れてきたすべ(^^)
今にどんな場所でも平気になるからさ。
昔は2人で鉱山大学の坂の頂上まで何度も登ったすべ。
あの頃を思い出してけれっす(笑)
投稿 : かがぶ|2010-02-03
初めまして!いつも楽しく見てます♪
自分は過去5回居帽子行ってますが毎回あの絶景に感動してます。
きしさんの写真アングルが自分撮った写真とほぼ一緒でした。
しかしあんなに時化た写真は撮ったことねっす!
よく離れから帰ってこれたっすな(*_*;すげっす。
新年会いっぺ酒注ぐんで可愛がってくださーい♪
宜しくお願いします。
投稿 : きし|2010-02-03
>かがぶさん
初めましてm(_ _)m
というか、父上共々よく存じております(^^)
先々週?もオゲテ付近の崖上からお2人を見ていました(笑)
しかし、本当に羨ましい親子ですね。
んで、ハナレから北端の付け根まで1度も止まらずにダッシュしました(^^;
久々の居帽子だったので、少し読みが甘かったっす。
新年会楽しみですね。
地磯のスペシャリストにお伺いしたい事が沢山ありますので
こちらこそ宜しくお願いします。
こちらは弱いんで、あまり注がないように(笑)
投稿 : 海風・兄|2010-02-04
自分のラップは17分だす(^^)
荷物少なきゃ14分で行くでしょうけど(笑)
もちろん上りも下りも浜も走らなきゃ無理ですが(爆)
でもきしさん&コダマ君が連日様子見に行ってくれたのが大きなヒントとなって先日近くで結果出せました(^^ゞ
あ、かがぶ君も貢献者だな^^
シケ多くてタイミング合わないっスけど今月は一発イグっすべ〜!!
投稿 : きし|2010-02-04
>兄
あれ17分でしたっけが?(^^;
んでも14分でも17分でも同じ変態だっす(爆)
しかし、7年前に行った時に比べると、遥かに良い磯に見えたのは何でだろ。
目が多少肥えたってものあるかと思うけど、適切なアドバイスのお陰でもありますね。
何だか男鹿磯がいい感じに広がるなぁ。
いつもありがとさんですm(_ _)m
そのうち夜にいぐすべ(^^)
たぶん、メバル釣ってもイカ釣っても、圧倒的に差つけられると思うけど(笑)
楽しみにしています。
投稿 : ソルト|2010-02-08
以前イカ釣りに行った時、「安全で手軽に行ける穴場ない?」とチヌ和様に聞いた時に教えられた場所に似ています。「どこまでも真っ〜すぐ行くと、ちっちぇ〜山あるがら、でも急な山でねーがら楽にいけるぞ!」
と言われ一応山の下まで歩いていったのですが、山を降りるのに不安を感じ兄に電話したところ「やめれ!無理だ!」と言われトボトボ帰って来たのが忘れられません(笑
なんて素敵なチヌ和様☆私に対する大きな愛を感じました(笑
投稿 : きし|2010-02-10
>ソルトさん
たぶん、その場所です(^^)
まぁ、兄の助言が正解でしょうねぇ(笑)
現実は・・・
ちっちぇ〜山 ⇒ 標高25m
急な山でねぇ ⇒ おもいっくそ崖
こんな感じです(笑)
会社休んで釣りに行こうと企んでたけど・・・
女房が小屋の鍵落として、小屋に入れません。
釣り道具出せません。
釣りに行けません・・・参った(笑)