2010
08/26
2010年の夏
釣行記 / comment : 6 / trackback : 0
久しぶりに戸賀へ向かった。
漁港には車が5台ほど。まぁ、この時期はこんなもんだろうな。
昔を思い浮かべながらゆっくり準備をし、トウ(江畑船長)の帰りを待つ。
遠くから懐かしくも思えるエンジン音が聞こえ、湖のような戸賀湾を滑るようにして漁運丸が戻ってきた。
相変わらずぶっ飛ばすなぁ。
船着き場に立つ僕を見るなり、あの恐い面立ちの中心に「ギロリ」と配置された目が「ニヤリ」と緩む。
「おぉぉ、久しぶりだごど。何としてだ」
「いやぁ、ご無沙汰してしまって。なかなか・・・」
「まんず、いいっ!乗れ!さぁ、どさいぐ!」
「はいはい、すんません」
そしてこれまたお約束の・・・
「昨日は沖長で夜釣りの人・・・真鯛○枚、黒鯛○枚」
「赤灯で団子やりてんだすども」
「・・・夷もなんぼがいぐなってきた。」
「あのぉ、赤灯・・・」
「赤島もなんぼがメジナ釣れるぐなってきた。さぁ、なんとす!」
「(笑)あ・か・と・う!」
「わがった、何時だ?(笑)」
本気で言ってんのか、おちょくってるのか・・・変わらないな、この人は。
船が赤灯に近づくにつれ、海が青々としてきた。これぞ夏の海。
「トゥ?水色・・・随分といぐなったすなぁ?」
ニヤリと笑いながら
「加茂ど違って、戸賀は水悪りがったごど1度もねっ!!」
「あははは」
赤灯のテトラへ上がる。
足場は良くないが、型が出る場所として実績が高い釣り場である。
この場での団子は初体験。
テトラポイントは見た目より沖まで巨大テトラが沈んでいる事が多く、まずは釣りになる場所かどうか心配だった。
さすがに竿下は釣りにならないけど、10m以上離すと何とか釣りは出来そうだった。
しかし・・・思った以上に深かったんだな、ここって。
しかも投点が少しずれると、棚が50cmも変わってくる。
「雰囲気的には磯に近いかなぁ・・・お?入った」
釣れる魚も磯と一緒。
嫌な予感がしたけど、これが今日最大の難関だった。
べらっ。
ベラ。
ベェ~ラァ!
・・・ベラっ!!!!
もう何をやっても、一投1尾でベラ。
しかもこやつらは殆ど針を飲んでしまうから厄介である。
6部屋に区分けされた針ケースに、各部屋1パックずづ入れたが、空き室が出来始める。
という事は・・・20尾以上?いかんなぁ・・・
団子をいじってみる。
アミエビで集魚を上げ、サナギで粘りを抑える。
お?針取られた。
と思った数投後。
よしよし。スレ掛かりは頂けんが、予定通り。
フグの活性が上がり始めると、ベラが落ち着いた?のか入るタイミングが変わったのか分からんけど、普通にエサが取られる状況になった。
ここで深場を少々追加し、ガッッツリ団子を締める。
すると「スパッ!」と取られていた3粒のコーンが残り始めたり・・・1つだけ取られたり。
「ふっふっふ・・・こりゃ居るぞ」
ワクワクしながらその時を待つ・・・臭い・・・入った!おりゃぁぁ!
ズッシリと根がかりにも似た感触の後、グングンとクビを振り始める。
こりゃ久しぶりの良型・・・おっ、おっ、おぉぉ!
ラインを出すまいと踏ん張ったが、穂先が海面へ突き刺さる勢い。
仕方なく少し出して立て直すものの、更にグィングィンと引っ張られ・・・パシーン♪と。
おぉぉぉ、久しぶりに黒鯛バラシた(苦笑)
いやぁ、デカかったというか・・・取れんのか?団子でこの場所で。
ちょいと暴れさせたんで不安だったが、また程なくして雰囲気プンプン。
そして今度は団子アタリ・・・沈黙・・・ズバッ!!
今度はサイズ的にそうでもないが、やはり掛けると足下へ入ろうとする。
底を切るまで耐えても潜られるかと思い、少し強引に上げる。
ふぅ、これも危ねぇ・・・。
上げる事は上げたんだけど、これまたハリスがズタズタ。
かといって、2号にハリスを上げると、底潮が微妙なのか分からんけど、どうにも永易ウキの挙動が気に入らない。
1.5号に戻すと、やはりスッキリする。
僅かな違いなんだけど、やはり水中で受けるラインの抵抗ってあるんだなぁ・・・と再認識。
再認識したのはいいが、若旦那との電話の後、再び突っ込まれてバラシ(苦笑)
黒鯛を2回もバラスなんて久しぶり。
友ちゃんに笑われるなぁ。
昼からはフグのサイズも活性も上がってしまい、久しぶりに猛烈に団子を締めた。
目に沁みる汗が何とも心地よい。
はっきりと「フグに締め勝った♪」ってな感じで35cm弱を1尾追加して、早めに竿をたたんだ。
今日は船川の花火で込むだろうしね。
それに・・・ますます今秋から春は忙しくなりそうだ。
ま、私事の話だけどね。それは後ほど・・・。
2時に漁運丸が迎えに来た。
「なんとしたぁ」
「ん?二枚ね」
「んだがぁ、いがったねが」
漁港へ戻り、ゴミを捨てたりなんなりしていると・・・
「きしさん、あのやぁ・・・」
「ん?なしたすか?」
その後、話が長くなり・・・2人とも地べたに座り込んで十数分の談義。
殆どは昔話だけどね。
昔は良かった。
海も徐々に変わりつつあるけど、釣り人も・・・1つの時代が過ぎ去ったような。
暑い暑いといいつつも、秋は近づいている。
2010年の長かった夏もまもなく終る。
帰りもトゥの話を思い出し、何故か少しだけ寂しくなったり。
・・・ま、考えても仕方が無いか。
9月は忙しくなるしね。
コメント
投稿 : おなはま|2010-08-26
お久しぶりっす。
そろそろ男鹿に行きくなってきたスよ。
来月はヒマなのでアジ・フグに遊んでもらうべがね・・・
投稿 : ランチ|2010-08-26
釣行お疲れさまでした!。
記事を読んでいたら自分、久々に戸賀に行きたくなりましたよ。
今年は殆ど磯には行っていないので戸賀や加茂が恋しい…そんな気持ちになりますが今は港でのだんご釣りにモロ夢中です。
秋には磯にから行こうかと思います(笑)。
スカッと晴れた空!海色!楽しませて貰いました。
ベラは開いて干物にすれば凄く美味しい魚ですよ!。
投稿 : きし|2010-08-27
>おなはまさん
ごぶさたっす。元気だったすか?(^^)
是非、Tさんを誘って男鹿にいらして下さいね。
トゥも喜ぶと思いますよ。
先日、lukeさんとお会いして話してきました。
今秋は、また昔のように集って釣りしましょ。
Tさんも・・・そろそろ起きてください(笑)
投稿 : きし|2010-08-27
>ランチさん
ベラ・・・今度、店さ持っていぐっす。50尾くらい(笑)
筋肉痛は治ったすか?
んでもいきなり釣果を出すとはさすがだすな(^^)
磯団子ってものなかなか面白いんで、機会があれば挑戦してけれっす。
しんたげベラ釣れるがら(笑)
なんだかんだいっても、夜は随分と過ごし易くなりましたね。
これからが1年で1番楽しい季節。
楽しみましょ(^^)
投稿 : チヌ和|2010-08-27
おはようさんです。
岸さん(笑)
チヌ…可哀想(T_T)針付けてリリースしたの?!(爆)
2枚とは(^_^)
よくやった!(笑)
でもテトラ帯とはいえ、岩盤、岩礁帯だからね。
それでも岸さんだから、50㌢以内で変動押さえられたとみたよ。
底流れ計算しての1投1投だったとみました。
あとベーラー対策がカギ!
アミ正解。集魚正解流石。
状況判断、対応早いね。
でも取り込み(爆)
良型間違いないが、底掛けの場合、チヌに先手取られてからのやり取り。
逃げ場に走られてからのやり取り…。
スリルあってたまりませんなぁ(^_^)
ライン出すとか出さないより竿の位置、角度、ターゲットまでの距離かな?
場所、場合によりますが。
チヌの取り込みこそ…竿!と…運!(笑)
腕じゃありませぬ(爆)
でも自分はぶっちゃけます…チヌかけたら…基本の8の字意識してます。
魚、場所、立ち位置にこだわらず8の字。
かなりの確率で取り込めます。
ようは、余裕、ゆとりかな。
皆様も是非8の字を、自分のものに。
岸さん、2バラシ…おめでとう(爆)
お疲れ様でしたm(__)m
投稿 : きし|2010-08-27
>チヌ和さん
>2バラシ…おめでとう(爆)
いやいや、どうもどうも・・・って、こりゃ!(笑)
イメージは8の字ね、流石は一級チヌ師。先生は夜も8の字だすべ?(爆)
正直、久しぶりに良型掛けたから泡食って忘れてたかも(^_^;
突っ込まれたから角度も悪りがったべなぁ↓
いがったぁ・・・見られてなくて(笑)
んでも切られる確立は高いけど面白いっすね、赤灯は。
次回はゲット!して店さド~ン♪と持っていぐっす(^^)
しかし今年は団子が盛り上がってるみたいだすな。
大会ん時は、また難儀かけますが宜しくっすm(_ _)m