2011
05/30
忙しき男
釣行記 / comment : 4 / trackback : 0
6月はあれこれイベント続きだし、遅れている畑もやらんといかんし、そろそろ山から薪も下ろさんといかんし・・・。
本業は普通より少しだけお堅いサラリーマンなのだが、とにかく仕事以外でも多忙なのだ。
特に春はやることだらけで、のんびり過ごす事などありえない。
週末における頭の中のシュミレーションは「耕作モード」になっていたのだが・・・。
(その他、木こりモード、漁業モード、育児モード、主夫モード、酪農モード有り)
「あのさ、日曜日に親戚一同○○○ちゃんの出産祝い持って遊びに来るってさ。明日、真鯛お願い」
って事で、土曜日は漁業モードへ変更になった。
ただし、午後から畑の草刈と肥料入れをやらねばならんしなぁ・・・さて、何とすっか。
時間も無かったので、珍しくアクビを連発させながら1番船目指して加茂へ向かった。
比較的大きい「サンバ」へ、にかほ市からいらした方と上がる。
ヒロ兄から「先さいげぇぇ」と叫ばれたが、足場も悪いし腰も痛いし、僕の方が遅く乗ったので同礁者へ入ってもらい、僕は尾館向きへ釣り座を構えた。
しかし・・・島が臭い。名礁が泣いてしまうぞ。
コマセの異臭があちこちから漂う。
足場を少し流してから準備へ取り掛かった。
とりあえず、いつもの「チヌの詩3B」でスタートしたのだが、程なくして潮が猛烈に当てて来た。
「この潮だったら水道も走ってるかな?」
と思い、時間も足りないため船付きへ移動。
・・・が、こちらは全く動かず、むしろ表層が逆へ流れる。
「ん??何か潮が変だ・・・」
再び南へ・・・釣り難い・・・船付きへ・・・いや、やはり南だ。
ウロウロしている間にも、他の方々の竿が頻繁に曲がる。
いかんいかん、時間が無い。南で腹をくくろう。
遠投すると釣りにはなるのだが、どうにも潮が妙な感じ。
試しに前回同様に「エキスパートグレ0c」で探ってみると、右へ沈みながら流れるウキが左手前へ・・・。
どうやら完璧な2枚潮らしい。しかもこれほどキツイのも久しぶりかな。
それでも食う場所をイメージしながら探ると、3ヒロ程度でウキが加速・・・。
35cm弱の黒鯛が水面に顔を出した。
タックルも比較的丈夫だったので、引っこ抜いたら針が外れたらしく、岩の上でビチビチと暴れる。
トンボを捕まえる如く「トリャ!!」と上から網を被せた。
「う~ん、渋いのかな・・・」
同じポイントで、再びウキが加速・・・トリャ!
「チヌじゃないと思うが・・・何だろ?」
尺サイズのメバルが水面に顔を出した。
「なんだ、メバルか。メバル・・・メバル・・・ハッ!」
条件反射ではないが、何故かタモを出して取り込んだ。
そう、メバルにも偶に猛烈な奴が居る。油断は出来んのだ。
どうやらメバル恐怖症になってしまったようだ・・・いや、何やってんだか。
ハナレ先端の御仁は快調に竿を曲げる。
比較的柔らかい竿を使われていたが、胴まできっちり乗せてのやり取りは、やはり見ていても気持がいい。
竿全体を使っている感じ。
翌日は、被災地にいる息子さんが男鹿へ釣りに来るとの事。
この分だと、日曜日も良い釣りが出来た事でしょうね。
親子で磯釣り。羨ましいなぁ。
こちらは相変わらずの2枚潮だったが、海が少しだけ変わり始めた。
流れ的にはあまり変わっていないが、よく観察していると、沖に時折「潮のヨレ」が見え始めた。
タイミングを見計らい、そこへダイレクトに仕掛けを入れると・・・
こんなんがボチボチと。
ただし、何か少しだけ例年と違うというか、同じ棚だとなかなか連発しなかった。
11時。
牧場を営んでいる「山の仲間」からの電話が鳴った。
「きしさん、今どさいだ?」
「ん?加茂だけど・・・なんとした?」
「いや、予定日よりはえぐ出そうでや、手伝いにこいねべが?」
「あぁ、いぐいぐ。無理しねで待ってでけれっす」
釣れなければ少し残業しようかと思っていたが、ヒロ兄にメールで時間を伝え、最後の1投を繰り返す。
その頃は潮も止まっていたため、張りながら沈めながら遠投した仕掛けを手前まで探る。
竿下まで来た仕掛けに張りを入れると・・・あれ?引っかがったべが?
何か穂先が重い・・・・うぉ!!居食いしてら!!
竿を立てアワセを入れると同時に「グゥゥゥ・・・グォォォォ!!!」
と沖に突進を始める。
悲鳴を上げるドラグを調整しながら格闘を始める。
メバルにはびびるくせに、何かこやつに対しては余裕があった・・・と言うのも変な話だが。
40mも出たところで動きが鈍る。ドラグを閉めなおし反撃開始!!
「よっこらしょ、よっこらしょ・・・そりゃ、もう一息だ」
が、やはりそんなに上手くは行かないよね。
ウキが水面下にようやく見えた瞬間に穂先が跳ね上がった。
ガン玉部分からのハリス切れだった。
「あぁ~あ、勿体ねぇな・・・。」
再び電話が鳴る。
「きしさん、生まれるがもしれね!何時頃になる?」
「あぁ、え~っと、2時前にはいぐがら」
いかんいかん、ダッシュで帰らねば。
普段は使わない高速を走り、急いで牛舎へ向かう。
そう、出産とは子牛の事なのだ。
少々難産気味だったが、優しく引っ張り出してあげて・・・無事に生まれた。
ふぅ、間に合ってよかった。
いずれ食用として売られて行く事を思えば、少し切ないけど・・・何度見ても可愛い。
再び電話が鳴る。
「パパァ、何時に帰ってくるの?ナル疲れたんだけど」
「あぁ、すまんすまん、今行くから」
急いで車に堆肥を積み込み
「トゥ、明日魚っこ持ってくるがら」
「おぅ、わりがった。気ぃつけでな」
自宅へ戻り、膨れっ面の三男君を車へ乗せ、畑へ向かう。
「うぇっ!パパの車ウンチくせぇ(笑)」
「んだべ、牛のウンチ積んでだもの(笑)」
日暮れまで、三男君と遊びながらの畑作業。
少々雨で肥料袋が濡れてしまったため、車中の臭いは消えず・・・。
「パパ臭い」
「男ならウンチの臭いくらい我慢だ!(笑)」
などを連発しながら笑顔で帰宅。
浮気、不倫なんて、僕には縁の無い話だが
仮にするにしても、この車じゃ不可能だよな。
きしの・・・がまかつウンチ車(笑)
コメント
投稿 : なか|2011-05-30
こんばんは、きしさん!!
ひさしぶりに全休の休日でした。
明日から8日まで連勤務ですから…。
加茂はだんだん良くなってきているよね。
大雅杯(鯛が杯)副題~若をいじる大快(?)が、楽しみです。
しかし、良い魚集めましたね。
多分謎のバリバリは、ビックレッドの仕業でしょう。
当日は、ギンロウ競技ではなく、マスタリー競技で戦います。
まだ釣りもしないうちから何言ってるん。(?)
追伸 できたら、やまちゃんと一緒したいです。
投稿 : mura|2011-05-31
先週はどうもでした。
渡船のヘリに立ち颯爽と現れたきしさんはカッコよかったですよ!
今年はマダイが良さそうなので、そろそろ現れるブヨにも
負けずに男鹿に通いたいと思っています。
投稿 : きし|2011-06-01
>なかさん
来週は珍しく天気も良さそうだすな(^^)
やまちゃん、了解。
指示出しておきます(笑)
楽しんでくださいね。
投稿 : きし|2011-06-01
>muraさん
どもです(^^)
さすがの釣果をたたき出したみたいで。
やっぱ、やる男だすなぁ。
ブヨ。門前には居ましたよ。
僕は臭いから?やられない体質なんで平気ですが(笑)
もう二週間位は良い感じで推移するでしょうね。
お互い、気合入れて通いましょう。
あ、そうそう。
ご同行の方、仲間の仲間だったみたいで。
よろしくお伝えくださいまへ(^^)