2011
06/28
春の終わり
釣りのない週末 / comment : 10 / trackback : 0
海に行けない日が続く。
色々と大変なんだよね、3男1女の父親は。
海に行けなくても日々充実している。週末なんかは、本当に5分とも黙ってはいない。
とにかく動き続けている。
人生を稼働率なんかに換算できるとすれば、僕はもう60歳は超えているだろう。
と、変な自信持ってもしょうがないけどね。
時には立ち止まることも必要なのだろうが、性分なのだろう。
それでも海に行ってる仲間からメールや電話が来る事により、創造の世界での釣りはしている。
最近、よく話題になるのが「見えないグレ」の釣り。
だいぶ前の話になっちゃうけど、8日に行われた大雅杯。
こん時も昼から次男坊の親子面談が入っており、釣る時間が殆ど無いのを承知での参加。
磯に上がったのが6時頃だったかな。
10時には加茂を発たなきゃ間に合わんので、正味3時間強の釣り。
当日は、震災からほぼ3ヵ月。
未だに見つからない方々を含め、2万3千人が亡くなった日。
楽しい日であっても、忘れてはいけないな。
海に手を合わせてから準備を始めた。
いつまでも続けるつもりである。
さて・・・
表層にはボラ、タナゴ、フグがウヨウヨ。
グレは見えない。
トーナメント大会並みに集中して
こんなんを7尾取って終了。
恐らくは針の選択ミスによるハズレが3尾。
話は戻り・・・
沸いている時はともかく、見えない時の組み立ては?
サシ餌が取られない。
エサトリは少し居るんだけど、グレは??
そんな時の攻め方は?
僕は技術的な事はまだまだなんで書けないけど、でもいつもやる事は
単純に「グレは居る」そう思い込む事。
「居ないかも」なんて迷ったらだめ。
頑固に居ると決め付け、自分が持ってるもの全てで組み立てること。
まだまだ名手のように雰囲気なんてもんは掴めんからね。
急いでマサヤンの船に乗り込み、加茂を後にする。
慌しくてすまぬ。
汗だくのマルキューポロシャツを着たまま学校へ到着。
小奇麗な若奥様に囲まれながら、折り紙教室に参加。
釣りでグレは浮かなかったけれども、ここでは自分が完全に浮いた。
コマセ臭い折り紙を折り終えると、親子面談。
とにかく、どんな話の終わりにでも、必ず「集中力が無い」と言われた。
その場で反論はしなかったが、ムカムカしながら帰宅する。
先日、畑の堆肥(牛のクソ)の中からカブトムシの幼虫を何個か取って水槽に入れて持ち帰った。
次男坊を世話係に任命。
黙っていると、彼は偶に見え隠れする幼虫を何時間も眺めている。
毎日必ず土の水分をチェックし、霧吹きで水をやる。
これでも彼は集中力が無いというのか?
嫌な事に集中力が無いのは誰でも当たり前だと思うが・・・なぁ、先生。
翌週末は次男坊の秋田市陸上大会へ同行。
ブロックを使ったクラウチングスタートが出来ない彼は、スタート時に戸惑う。
何度もスターターの爺さんにやり直しを命じられ、首を横に振り始める(恐らくは涙目)
・・・スタートが遅れる。
観客席が少々ざわめいて来た。
最前列へ行き、大声で「○○○!!頑張れ!!!」
こちらに気が付いて頷く。
「パァーン!!」と、ようやくスタート。
結果、最終コーナーで5レーンから外へ向かって斜めに走り、10レーンを走ってゴール。
・・・京都大賞典でのステイゴールドを思い出した。あれは悲しかったな。
もちろん失格。競馬で言うところの「斜行(しゃこう)」である。
でも、最後まで良くやった。
翌週は鵜沢さんのチャリティーイベントに参加。
そこで、とある高校生と会う。
親父さんに送迎してもらっての参加らしい。
「今どきの高校生」って言えばそうなんだけど、釣りの話をしていて時折見せる目には、何かエネルギーが溢れている。
同じ人間の目でも、国会中継を見ている時とは大違いだ。
片や無限大の可能性を秘めているのだから当たり前か。
ただ、若くしてその可能性に自ら気が付き行動する少年・・・なんて稀だろう。
自分もそうだったが、失い、過ぎ去ってから初めて気が付く。
この先しぼむだけの自分が彼に対して何を言う訳ではないが、そのうち一緒に磯へ上がれればなぁと思った。
自分が癒されたいのだろうかね。
翌週。
さすがにヒロカズ兄から「何やってらぁ~?メジナ釣れでだどぉ」と連絡が入る。
冗談で「サバ居ないとつまらんから後で(笑)」と伝える。
こうなれば、久々に平日休んで(サボって)行こうと思ったら、今度は大雨で現場へ急行。
これはひどい・・・。
足元をフナやドジョウが泳いでいた。
作業服に名札を付けていたため、役人と勘違いされたのか
「おぃ、何とがならんのが!」
「こっちの水門開けでらんだが!?」
「土嚢(どのう)でも積んでもらわねば困る!!」
などと、散々と罵倒に近い苦情を聞かされる。
「こりゃたまらん」と思って退散しようとすると
「おめ、どさいぐ!!!」
・・・あんたは江畑のトウかね。
中には「はぁ、この30年でこんたの初めでだ」という婆さんも居た。
そりゃそうだろう。
あちこちの小河川を、真っ直ぐなコンクリートの川にしちゃったのだから、一気に来るのは当たり前。
確かに雨の降り方も変わったけどね。
対策は、水門に巨大なポンプを付けて本河川へ強制排水するしかない。
これには、不気味な上屋も建設され、また数億の費用が掛かる事になる。
「美しい日本を」なんて言ってた政治家が居たけど・・・どうなることやら。
なんか疲れた。
日曜日。
台風一過ではないが、久しぶりに日の光を浴びながらの畑作業。
夏至を過ぎ、暦では夏を迎えている。
2011年。
色んな事があり過ぎた春も終わった。
ヒロカズ兄から「サバ来たどぉ(笑)」と連絡が入る。
何故か嬉しそうだった(笑)
さて、今週は久しぶりに行けるといいな。
コメント
投稿 : はぎ|2011-06-28
ステイゴールドは頑張り屋で最後にG1勝ちましたから
長い目で見守りましょう(^ω^)
投稿 : まつ|2011-06-28
きしさんこんばんは。
はじめてメールします。宮城のまつです。
いつもきしさんの文章独特の空気感にはまって
ブログ楽しみに拝見しています。
自分も秋田市に10年近く住んでいた事もあり
第2の故郷だと思っていますが、
ほんと秋田の海サイコーですね!!
投稿 : きし|2011-06-29
>はぎさん
おぉぉ、このネタ分かってくれて嬉しいっす(^^)
悲しかったのは馬連でステイ&トップロードだったからです(笑)
また9月にやるっすよ。
馬の話でもしますか(笑)
お待ちしております。
投稿 : きし|2011-06-29
>まつさん
はじめまして(^^)
いつも駄文を読んで頂きありがとうございます。
釣りにはあまり参考にならんすべ?(笑)
そちらの生活はどんなもんでしょうか?
僕も友人が数名おりますが、いつも心から応援しております。
時間が許すようであれば「第二の故郷」
秋田の海へガス抜きに来て下さいませ。
コメント、誠にありがとうございます。
投稿 : なか|2011-06-29
今時の先生なんってサラリーマンですから、仕方ないっす。
良いところを見つけて伸ばそうなんて、微塵もないから…。
良い先生も要るけどね、大抵は自分本位な方ばかりでした。
息子の三者面談では、キレましたから。100%自分で納得できる高校しか進めないから、子供が進みたい高校でなく担任が行かせたい学校を進めるから、面談でなかったよ!!まだまだ、これからだぜ~い。
あの、水害の写真は下新城笠岡かしら?
我が家の近くだね~。寄ってくれたらいがったのに。お茶ぐらいはいつでもあるでの~。
落ち着いたら今度一緒しましょう。
投稿 : まつ|2011-06-30
私は宮城でも被害が少ない地域在住なもので、
ほぼ平常時の生活に戻ってますね。
そうじゃない地域も知人も多々あるので複雑ではありますが・・・。
時間がとれれば、秋田に癒されに行きたいと思います。
投稿 : ランチ|2011-07-01
こんにちは!岸さん。
この前の洪水は大変でしたね。
ウチはギリギリで水門が解放されてなんとか無事でした。
洪水の現場はもしかしてウチの近所では?いろんな事がありますが、やはり釣りだけは止められません、記事を読んだら今もウズウズ(笑)。
自分に釣りは仕事の円滑油と若旦那が笑って話してくれましたが、気が楽になった話しでして…(笑)。
この楽しみをずっと持ち続けて行きたいですね(^-^)。
投稿 : きし|2011-07-01
>なかさん
そっちも毎回豪雨の度に大変ですよね~
んで、写真は別の地区だっす。
そろそろハナレでの団子の季節になりましたね。
機会が合えば、のんびりと投げましょう(^^)
投稿 : きし|2011-07-01
>まつさん
僕の釣友も話してましたが
平常な生活に戻った時の、気持ちのコントロールというか
辛かった心の置き所とでもいうのか・・・体を動かしていないといつまでも晴れない。
・・・これも災害ですよね。
是非、いやされに来て下さいませ。
海は大好・・・いや、嫌いなサバだらけですが(笑)
投稿 : きし|2011-07-01
>ランチ君
おひさです(^^)
強首周辺もやばかったもんな。
何事も起こらなくていがったっす・・・。
今年は色々と大変だろうけど
新たなステップ。
二人で頑張ってな(^^)
今年の釣りはほどほどに・・・って、君には無理か。
俺も無理だったけど(笑)