2012
08/21

夏休み

釣行記 / comment : 4 / trackback : 0

今年も夏休みがやって来た。

例の如く、この時期は薪割りや草刈りで憂鬱なのだが、今年は前々から予定していた楽しみがあった。
「年から年中夏男」ともいえる、宮城の浅野さんとの釣りの約束。

我が家で待ち合わせ予定だったのだが、帰省ラッシュで少々遅れるとの事で、先にもう一人の待ち合わせ人の元へ向かう。

もう一人の方とは、初めて一緒に竿を出す、地元若手の夏井君。
春の太田釣具店ダービーで優勝するなど、そりゃ実力はもう折り紙付き。

謙遜して「教えてください」なんて話してたけど・・・君ほどの釣り師に教えれる事なんて無いよ（笑）

でも、伝えたい事は山ほどある。

そして、是非とも「年中夏男」も味わってもらいたい。ウンチクより、気持ちの上できっと役に立つ筈。

そんな想いを込めて、お誘いした次第である。

海風で待ち合わせをし、一足先に二人で戸賀漁港へ。

ニヤニヤしながら江畑のトゥが現れ「おおぉぉ、きしさん、いぎだったが」

いつものように「このまえ、エビスで尾長47ｃｍ・・・小根太で黒鯛が・・・」

「んで、赤島は？」

「あがしま？・・・エビスで海風の客のわげもの37ｃｍの口太、小根太だばフグいねがった」

「ふぅ～ん。んで、あ・か・し・ま！は？なんと？」

「小根太だばこの前も二回切らいだって話してだ・・・さぁ！！なんとする！！」

「はいはい、分かりました。小根太に連れてってくださいませ（笑）」

「はい、正解！」

まだまだ元気だなぁ。相変わらずのトークで安心したよ。

星空の下、磯へ上がり・・・しばし若者と語らい、夏男の登場を待つ。
単なる"魚釣り"という趣味が導いてくれた出会いによる不思議な時間と空間。
釣りもいいけど、この時間も本当に楽しいもんだ。

空もすっかり明るくなった頃、夏男が登場。
ちょいと緊張気味の夏井君が印象的だった。
そりゃそうかもな。もはや東北だけで留まるような男じゃないもんな、浅野さんは。

あれこれワイワイと騒ぎながらも、まずはコマセ作り開始。
広島遠征で更に磨きをかけたろう遠投理論プラス、時折混ぜる「笑い」は、僕も興味深かった（笑）

青々とした夏の海。

潮波が立ちそうなほどの下り潮。

ほんと・・・惚れ惚れするわい。

水温27度。反応は期待していなかったのだが、早々に浅野さんが良型グレを引きずり出す。

そして隣で竿を出していた夏井君が、これまた良型のチヌ。

その後も、ポツポツと飽きない程度に魚が反応してくれた。

そして「浅野塾」の始まり。

大真鯛に対して竿全体を使ったやり取りで、この男の右に出る人はなかなか居ないだろう。
竿の強さを、いかにして最大限に発揮させるか。
それは0号の竿を使った場合でも全く一緒なんだよね。

「何処がいいかなぁ」と、中途半端にウロウロしていた僕にもようやく反応が。

こんなんや

水温27度でこんなんも。

頭皮が痛いほど照りつける真夏の日差しや、体中から噴き出る汗が何とも心地よい。

12時間の釣りだったが、何とも充実した楽しい1日が終わった。

どうだったかな？夏男はデカかったべ、夏井君。

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家へ戻り、いつものように女房を交えて楽しい宴会。

翌日はゆっくり起床し、加茂へ向かった。

前日が猛烈に暑かったため、今日は飲み物も全て凍らせ、氷も多めにクーラーへ入れる。
昼上がりの予定だし、予報でも午後から雨との事で、半袖と磯パンツのみで焼き飯へ上がる。

・・・二人ともレインスーツは車の中。

しかし・・・開始間もなく数が強まり、ポツポツと雨も落ちてきた。
雨が強まると・・・完全にパンツも水没し、鳥肌まで立ってきた。

たまに魚は反応してくれるんだけど、何よりも・・・

「きしさん、鳥肌立ってますよ」
「何を言うんですか、武者震いですよ」

まもなく「ポツポツ」が「ジャァァァ・・・」に変わる。

「きしさん・・・鳥肌ｗ」
「いや、武者震いですって。さて、冷たい物を食べよう」

ギンギンに冷やしたザルそば。

しかし・・・大雨に打たれて、天然の「流しソバ」になってしまった。

「さてと。帰りますか」

「そうですね（笑）」

ヒロ兄に笑われながら港へ戻り、駐車場で全裸になって着替え。
というか、僕は着替えすら準備してなく、仕方なく会社の現場作業用のナイロンカッパを着た。
そして何故か浅野さんは、水着に着替えていた。

「それ、逆でしょ（笑）」

「ほんとね、でもきしさんも逆でしょ（笑）」

・・・そうして楽しい二日間が名残惜しく終わった。

「じゃ、また来月かな」

「うん、いつでも待ってます」

夏男は夏男らしく、海パンを履いたまま宮城へと戻っていった。

僕も帰路へ・・・。

良くある事で、帰りは天候が回復し、再び夏の日差しへ。

濡れたパンツが半乾きになり、ナイロンカッパの中で「ムニョムニョ」と気持ち悪くなり我慢できず。
信号待ちで「チョイト失礼」よっこいしょ。

下半身○○○状態で家につき、駐車場から電話で女房に「おぉい、着替え持ってきて」
「はぁ？着てないの？」

「いやぁ、だって気持ち悪くてさ」

「事故ったらどうすんの！恥ずかしくて救急車も乗れないでしょ！！」

あぁぁ、そっか。それこそ検問にでもあったらどうなってたんだろ？

真夏でも着替え持って行かなきゃね。

やれやれ・・・こんなオチですみません（笑）