2013
08/29
原点 ~第7回船川カップ~
釣行記 / comment : 5 / trackback : 0
広島の友人である田中優海さんを通じ、「永易流紀州釣り」というスタイルを知ったのが確か2003年頃。早速「永易ウキ」なるものを通販で購入し、毎週末は船川や椿漁港に通ったものだ。
当時は紀州マッハを置いてる店舗も少なく、永易ウキも完全手作りだったため、秋田、いや東北では殆ど知られていなかったと思う。
釣り場に行っても、他の方やギャラリーから・・・
「兄さん、そんな固く握ると割れんからダメだぞ」
「もっとチヌパワーとアミエビ入れにゃ、魚寄らんぞ!」
「随分とフラフラして安定せんウキやなぁ」
「軽いウキだな。それじゃ飛ばんから釣れんぞ」
などなどをよく言われ、仲間も皆無だったため、ひたすら孤独な釣りをしていた記憶がある。
ちなみに、この頃は海風兄とも知り合っていない。
10尾以上の釣果があっても、検証する物が無い事もあって「もっと釣れたんじゃ・・・」と、いつも自身が無く・・・。
そんな釣行を数年間ひたすら続け、ようやく仲間らしき方々が出来始めた2007年、ひょんなきっかけから「第1回船川カップ」を開催することになった。
参加してくれた方は10名チョイ。
でも、本当に嬉しく、前日なんかは緊張して寝付けなかったほどである。
今ではどんな大会前でも、どんな方が我が家に泊まりに来てもガンガン飲んで倒れているが。
ちなみに、永易さんが家に来た時も・・・独り早々と遠い世界に。
単にダラシナクなったんかねぇ(笑)
そして2013年8月25日、第7回船川カップ開催。
朝4時過ぎには続々と見慣れた顔ぶれが海風に集まりだし、談笑が始まる。
単に「釣り」という趣味を通じて知り合った仲間。
大雅杯でもそうだけど、ほんとこの瞬間と、閉会式での笑顔を見た時に幸せな気分に浸る事ができるのだ。
参加者を送り出し、僕はドタバタと賞品の準備。慣れているとは言え、これが結構大変なのである。
3番船には乗って皆さんの所へ行きたかったため、慌てふためいて・・・結局、店に携帯電話と飲み物を忘れて行く始末。
やれやれ。7年経っても手際の悪さは変わらんなぁ。
よーじ、熊ちゃん、前田君らと一緒に沖堤防へ上がる。
海の色もだいぶ良くなって来たなぁ。
先に陸よりへ行ってた熊ちゃんが「きしさぁーーーん!!」と。
行ってみると、40~50cmのチヌが水面下にうようよ。
「うっへぇ・・・すげぇな。どれどれ」
ノーシンカーの仕掛けに青イソメを付け、水面からゆっくり落とすと、チヌも一緒に消えて行く・・・
「ありゃ?こっちの姿でも見えてんのかね?」
と、あれこれやっていたら、皆から「主催者が何やってらんだすかぁ(笑)」
ははは、すまんすまん。
紀州マッハ半袋、攻め深場半袋に細弾きサナギを200cc、アミエビ400ccでスタート。
初めはべラが掛かってきたものの、1時間もするとコーン瞬殺、虫エサも瞬殺。
エサトリを相当数寄せてしまったようだ。
永易流の楽しさは色々あるけど、僕が1番面白いというか、引き込まれたのが「海と魚に合わせて行く」という事である。単にエサトリ対策の団子では無い。
低集魚のベース材を、状況に併せて変化させ、チヌとの接点を探していく。
永易流=低集魚というイメージがあるかもしれないが、そんな事はない。
時にはガッツリ高める事もある。あくまでも、釣り人が感じ、察した状況に合わせてって事。
これは、現在の僕のグレ釣りのスタイルにも大きく関与することで、基本は低集魚の「グレパン」をベースにし、状況に合わせて集魚や比重を変化させる。
僕は冬でも配合を手で混ぜるけど、これも永易流から感じ取った事。手に感じる「タッチ」って事ね。
同じ軽い配合でも、水分調整~練る度合によって拡散性、遠投性等のバリエーションが増える。
・・・おっと、話を元へ。
昼前になると、2投に1度は針を取られ、たまに15cm程度のフグが釣れてくる。
かなり絞め込んで、1分半近く団子を持たせても同じ。
1キロ堤防でよくある事なのだが、活性の低いチヌが、なかなか団子の中心に入ってこないってパターンなのかな。
こんな時はチヌパワーが有効な時があるんだけど、これも車に忘れてくる始末(苦笑)ダメだのぅ。
閉会式や検量の準備もあるため、1時前には道具を仕舞い、参加者の状況を伺いに。
いやいや、皆さん凄いね。
釣られている方々の殆どは、団子材に変化を加えていた。
お?山本君、かっこいいねが(笑)
特に僕から少し離れた場所で釣っていた前田君なんかは回答が明確。
僕と20mしか離れていないから状況は同じだと思うが、一言「今日はチヌパワー」
色んな状況を経験しているから言えるんだろうね。
海風丸に乗り込み、店へ戻る。景品の下に埋もれていた携帯電話には着信が9件(笑)
皆さんごめんなさいね。
2時過ぎには強い雨も降ったが、直ぐに夏を引きずるような晴天に。
検量と閉会式の準備もok。
続々と参加者が帰港を始めた。さて、新製品の説明を行って・・・もうひと頑張り。
全体的に型が出なかったが、優勝候補筆頭の武田さんが良型を持ち込んだかと思えば、過去2回の優勝を誇る斉藤君が複数尾持ち込んだり、優勝の行方は最後まで分からず・・・
結果・・・
僕が最後に見た時は3尾?だったが、終了間際の、雨が降り始め冷たい北西風が吹いた悪条件の1時間で3尾を追加!
いやいや、凄いね、前田くん。
ま「今日はチヌパワー」で、もしかしてとは思ったけど、もしかしてだったね(笑)
準優勝は・・・
僕より団子釣り歴が長い武田さん。
状況に嵌めて、必ずいつも沢山釣る人です。沖堤防のヌシ。
三位は・・・
逆光ですみません。よーじ、しっかり撮れよ(笑)
過去2度の優勝を誇る、斉藤君。
今回も確実に優勝争いに入ってきてましたねぇ~
「ジタッ」と正確に釣るタイプ。おみごとさんでした(^_^)
と、自分んで言うのも何なんですが、今回も笑いが耐えなく、ほんと面白かったですね。
今回も閉会式後の充実感がたまりませんでした。
ありがとうございました。
皆さんの所にもウロウロとお爺ちゃんがお邪魔したと思いますが、あの方が僕の紀州釣りの師匠の梶さんです。
紀州釣り界では「ダンスウィズヒトリゴト」の異名を持ちます(笑)
今回は事情があって竿を出していませんが、来年の「独り言釣法」に期待して下さい。
おもろいですよ(^_^)
梶さん、竿持ってきてね。
ハギさん、Pさん、いつも遠方からありがとうございます。
山形のKさん、まだまだ面白い話を聞かせますので、またいらして下さいませ(笑)
中屋敷さん、次回は息子さんとの入賞を楽しみにしてます。
省略して申し訳ございませんが(笑)その他、地元レギュラーの皆様、来年も宜しくお願いします。
伊藤さん、景品をありがとうございました。
ヨノ字マスター君、来年はヨノ字以外でも釣れますように(笑)
僕の思い違い?で、今年は8月末の主催になってしまい、花火や行事に重なって参加できなかった方々、誠に申し訳ございませんでしたm(__)m
でもね、今週末は強風大荒れ・・・大会は無理でしたねぇ。
ふっふっふ・・・さすが俺w
コメント
投稿 : はぎ|2013-08-29
今年も色々ありましたが、楽しかったです
また、来年も眠気と戦いながら行きますのでよろしくお願いします
投稿 : きし|2013-08-30
>はぎさん
いつも厳しくてすみませんです(^_^;
でも、久しぶりに色んなお話が出来まして、本当に楽しい1日でしたね。
後から兄にも聞きましたが、やはりスイッチが入っていない個体が殆どではないかと。
今週1発シケますんで、来週から凄いことになるでしょうねぇ・・・
またご都合が付けばいらして下さいませ。
ありがとうございました。
投稿 : kama|2013-08-30
今回は、天気も良く気持ちよかったすな!
いい加減釣りたくなって来たので
来年にむけてもうちょい練習しますW
投稿 : kuma|2013-08-30
kumaです。すんまん(笑)なおしといてください(笑)
投稿 : きし|2013-09-02
>kumaくん
ちょっとびっくりした(笑)
天候と状況の両立は難しいね。
どちらかが必ず厳しくなる。
今風に言うと、どの大会もトレードオフって感じだよなぁ(^_^;
ま、それを来年は“腕”でカバーしましょう。
いつも秋坊連紀州釣り代表としての参加、誠にありがとうございます。