2016
11/26
時は流れて...
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先日、知人が旅立った。
今まで何度も葬儀に参列させていただいているが、(言い方が変であるが)身内は別として葬儀で、こんなに沢山の人に愛されていたのだと感じたのは初めてである。
自分は「男鹿グレーナメント」を主催しているが、彼は今年から「男鹿ちっちゃいトーナメント」を企画し、開催日が11月13日。
その矢先の旅立ちであった。
つい数日前に賞品の件で連絡し...
「いいかげん岸さんもスマホ&ラインやりましょうよ(笑)」
「分かった分かった、ガラケーが生産中止になったら急いで変えるよ」
これが最後の会話だった。
時は止まらず流れていく。
でも...悲しみもいつか「良い想い出」に変わるさ。
今まで随分とブログを更新しなかったのは、自称「誰よりも忙しい」と言うのもあるが、それは表向きの言い訳だろう。
現に、今は長崎空港行きの航空機の中で書いている。時間は創るものである。
正直言うと書き方に悩むというか、自分に正直になれなくなっていたというのか・・・あぁ、上手く説明できないからやめておこう。
まぁ、知人の「死」も1つのきっかけになったのは確かである。
時が流れるのは本当に早い。
良くも悪くも、あまりいつまでも振り返ることが好きではない人間で、たまに「ん?まてよ?」と振りかえり、よく考えると、その事象から3年も経過していたりする。
また、これは老化現象にも関わることかもしれないが、数年前のことを他人に話すときに「あぁ、そういえばこの前さ」と、エライ前の話をしている自分にふと気が付き「いや、ごめん、この前でなくて3年前だ(笑)」と訂正する。
こんなんで時代に着いて行けるのか行けないのか・・・いや、いけてないな。言動ともに。
先日、いや違う。あれは昨年の庄内でのスマイルカップでのこと。
閉会式で、テスターとして東レの新製品ラインの解説、プレゼンをやった。
まぁ、ありきたりな説明で「いいですよぉ~このラインはお勧めです」って感じで。
んで、ここからが自分でも嫌気がするほどアホな話なんだが、閉会式終了後に地元の若者が僕の所へ近寄ってきた。見たことがある程度の知り合いだが、明るい感じの良い若者である。
「岸さん、お疲れさまでした。すみませんが、ライン交換してもらえますか?」
ん?まだラインは3個あるし、え~と、巻くんであれば車から竿出さんとな。
「いいよ。ほんじゃ、リール持っておいで」
「??・・・は?リール??・・・えーっと」と困る若者。
後ろを振り返り「あ、竿は持ってくるから、リールだけ・・・リール?」
ここで何か妙な雰囲気と痛い視線を感じたにだが、何が痛いのかが分からない。
戸惑う若手の横で大爆笑していた仲間が
「岸さん、マジっすか?ラインってそのラインじゃなくて、携帯のLINE!ギャグ?(大笑)」
「あっ、あぁ、ギャグさもちろん(しまった!!)」
でも皆の表情を見る限りではごまかせなかったみたい。
同様に、ソルブレの営業さんから連絡があり、今後の連絡手段についての確認だったのだが
「岸さん、どうもソルブレの○田です。ところで岸さんラインやってましたっけ?」
どこかのラインメーカーのテスター依頼かな?と勘違いし
「すみません、もう東レやってますけど」
「いや、あの、糸の話じゃなくて、携帯の・・・」
しまった。何度同じ恥を繰り返すのだ。
これからは更に様々な技術や用語が増えるのだろうな・・・今後が心配だ。
ちなみに、実はまだまだたくさんある。
お菓子は我が人生にあまり関係ないから(甘いものが嫌い)から全く構わないのだが、いつの間にか日本ではケーキがスイーツに変わっていたらしい。
でも、ケーキ=スイーツも適切な表現ではないらしいが。
さらにさらに、ついでだから調べて我が知識の遅れを確認すると...
大食いが「フードファイター」と言うらしい。強そうではある。
「メタボ」はさすがに看護婦さんの解説を受けたから知っているが、デブとはどこが違うのか。
「おまえのカーチャン、メ・タ・ボ!ついでにお前もメ・タ・ボ!!」
って今の小学生は話しているのか。成哉に確認したが、今のところそんな事実はないみたいだ。
今後は分からないとのことだったが、つまり、デブとメタボの違いがわからない。
次にダイキに会ったときに、彼になんて声をかけると良いのか。
次に、宣伝や案内が書かれている、俗にいう「チラシ」が今では「リーフレット」と言うらしい。
ちなみに、玄関は「エントランス」というみたい。であれば?
「おい、成哉。エントランスのリーフレット取ってきてくれる?」
他の家では、こんな会話がアタリマエなのだろうか。お聞かせ願いたい。
まだまだ沢山あるのだが、これで最後。
みなさんご存知のデリバリーヘルス。まぁ、説明はいらないと思う。
むかしね、足が悪かった婆ちゃんに、毎週病院の先生が診に来てくれていた。
いわゆる「往診」というやつである。
ホントーニドーデモ良いことなのだが、そうすると、そうするとだ。
直訳すると「デリバリーヘルス=往淫(おういん)」
ほんとどうでもいい話ですね。
この話を彼に聞かせたかった。ネタ的に好きそうだから喜んでくれたかな。
まぁ、いつか向こうで盛り上がろうぜ、アホ話に!
話題は変わり、暑い暑いと言われた夏も・・・今となるとどれだけ暑かったのかすら思い出せない速さで冬がやってきた。
大会役員が多く、海に行ってもロクに釣りもできなかったし、思い出せるのは事務所の暑い部屋で本社のお偉いさんと戦うための理論武装作りと、部下の試験対策の作成で休日も休まずに事務所で書いていたってことくらい。
今年の7月は「参議院選挙」というイベントがあった。先の話に戻るが、これだけ技術が発達したり、物事の合理性が追及され、さらに用語が目まぐるしく変わる世の中で、選挙だけは僕が生まれた時から基本的に変わっていないと思う。ネット中継の演説くらいか?見たことはないけど。
何年も前から、白い手袋をはめて「皆さんの○○がご挨拶に来ました!」「あと一歩、あと一歩です、投票日には○○とお書きくださるよう、よろしくお願いします」
ここで突っ込み。なぜに貴方が「あと一歩」という状況を把握できるのか。
次の突っ込み。
「投票日には○○とお書きくださるようお願いします!!」
あの方々は、そう何度もヒステリックに自分の名前を連呼すると、投票所でサブリミナル効果によって「えっと、ここに○○と書けばいいんだな」となるとでも思っているのか。
いずれにせよ、あの白い手袋と「必勝」ハチマキと胸に付けた「赤い薔薇」は単純にみても、かなりヤバイというか、見ているこっちがハズカシイぜ。なぜ普通じゃダメなんだろうか。
「○○が自転車にのって挨拶にまいりました!!」
自転車って、何をアピールしたいのだろうか。キサマゴトキに、エライ私がわざわざ自転車で遠くから挨拶に来てるんだって?
まぁ、この辺にしとくか。そうじゃない先生もいるしね。
そんな休日の事務所にて、大声開始許可時間と同時に「みなさん!!おはようございます!!!」「私、○○は秋田のため!老人福祉に全力を尽くします!!」と今日も始まった。
あぁぁ、うるさい。分かったってば、もう。
社内的にまだエアコンも点けれないため、我慢して仕事を進める。
そうすると、午後には別部隊が参戦してきた。
秋田県は、全国でも少子高齢化の進展が激しく、「消えゆく自治体」って本のトップテンの半分も占めてしまうような県である。そのため「オレオレ詐欺」いや、今は「振り込め詐欺」だっけ?我が県は優しい老人が多いため、人口割合に対する被害率も全国でトップクラスらしい。
ま、そんな対策としての一環なのだろうが、県警の報道車?が何やら言いながら我が事務所に近づいてきた。
「不審な電話がかかってきたら・・・すぐにお近くの警察へお電話を」
「○○○・・・のような手口は"振り込め詐欺"の可能性があります。不審に思ったらすぐお近くの警察に相談を」
はぁ・・・また賑やかになってきた。混乱してきたぞ。
聞かなきゃいいのだが窓を開けてりゃそれも無理な話。
さらにさらに・・・遠くから廃品回収まで我が耳に参戦してきた。
「ご家庭でご不用になりました家電製品、自転車、車のバッテリーなど・・・」
「無料でお引き取りします」
う~ん、さすがに仕事にならん。と冷静にきいていると、音量は違えど、よく聞くとこの3者が絶妙に絡みだしているのに気が付く。
「秋田県の老人福祉に全力を尽くします!・・ご家庭で不要になりました家電製品・・老人は国の宝です・・・無料で引き取ります」
「壊れていても無料でひきとります・・すぐにお近くの警察にお電話を」
「秋田県民の生活を守る・・・振り込め詐欺です」
「少しでも不審に思ったら・・・投票日には○○とお書きください!!」
「不審な・・・社会制度改革を必ずや実現させます!!」
「私たちの血税を無駄にしている・・・老人は・・・壊れていても結構です」
「不審に感じたら・・・改革は地方から始めないといけません・・・振り込め詐欺です」
「どうか振り込め詐欺をよろしくお願いします!!」
あぁ、いかん。
梅雨時期の蒸し暑さも加わってこっちの頭もおかしくなっている。
そんな夏だった・・・ってどんな夏や。
まぁ、いちおう"釣りブログ"ではあり、久しぶりの更新なのにここまでのアホな話を読んでくれている方は少ないと思うが、最後に。
最近は以前とは違う気持ちで海に向かっている。
初期のころは"三男君"として何度かブログに登場していた成哉。
もう9歳である。
釣り堀には連れて行ったことは何度もあったのだが、なかなか磯や堤防には連れていけなかった。二人で出かけると5歳の長女がね、やきもちが凄くて。愛されてんのさ、パパは。
正月に買ってあげた「初心者の海釣り」という本。
秋の始まりに風邪を引き、高熱を出して寝ている彼を見に行くと、枕元にはボロボロになった「初心者の海釣り」と、僕が登場している10冊もの「釣り東北」が散乱していた。
そして、ついに念願だった磯釣りデビュー。
実は学校の先生からは「集中力が少々足りないことが多く見受けられる」と評されている成哉。
朝の6時から12時まで...
「これはメジナ用のウキだから...」
「パパ、沈まないから錘どこ?」
「あのさぁ、このウキ飛ばないんだけど重いの無い?」
6時間も休まず、散々と道具を岩の上に散らかしたまま...疲れて就寝。
ヒロ兄が昼過ぎに現れて「何時まで?」のジェスチャーに対し
「起きたら連絡する(笑)」
嫌いな事を集中できないのは、大人だって当たり前のことだ。
見る目ないなぁ、先生。こんなに集中してるじゃん。
ちなみに、彼が大好きなのは...
男鹿では皆さんご存知のヤスさん。
勝手に電話したりメールを返信する仲である。
船に乗っても皆に囲まれ...
今日も楽しかったなぁ。
釣りに対し、ここ何年かで胸の中に引っかかっていたもの。
それが何だったかが、ようやく分かりつつある。
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